災害ボランティアに欲しい人財って?

どんな人が必要とされるのか?で言えば、老若男女すべての人です。
力仕事出来ない、大丈夫
専門技能ない、大丈夫
中高生、大丈夫
被災地においてボランティアが必要とされることの多くは
物を運ぶ、掃除するの二種類に大体集約されます。
復興支援=元の状態に戻すことですので、家屋であれば寝食が出来る状態にすることですね。

大きな家財を運ぶことはかなりの重労働で、大体男性が多く駆り出される案件ですね。
でも考えてみてください、多くに人が常日頃から家財の移動を繰り返している訳ではありません。引っ越し屋さんでない限り。

そうなると”やってやる!”の高揚感も相まって無理や無茶をする方もいらっしゃいます。そこで必要なのは見守る役目。
運ぶものがガラス戸に当たらないか?運び出した先の道路に車はいないか?など補助することも重要ですし、おろそかになりがちな休憩をしっかり取るため、自分の現場にはタイムキーパーを必ず一人お願いしています。

おもったより物事が進むとリズムを止めたくないので手を止めることが少なくなります、そうなると知らぬ間に疲労がたまりうっかりミスを起こしやすく、また当日初めてあった人同士では個々の体力差は解りません。
特に夏場は熱中症の危険も高まります。
なので必ず45分~30分に一度10~15分程度の休憩が必要ですが、作業に夢中になると時間は全く意識から外れてしまう、となるとタイムキーパーはとても重要な役割なのです。

またタイムキーパーの重要な役割の一つに、家主さんとのコミュニケーションがあります。
家財の移動や廃棄の依頼があればボランティアはどんどん進めます、しかし家主さんにとっては思い出の詰まったモノや住まいなわけです。
被災して使えなくなったとはいえ、愛着のあるものが放り投げられるのは致し方ないとはいえ悲しい物。そういった事にいち早く気が付けるのは経験者だったり、俯瞰で物見るタイムキーパーだったり。

とくに年配の方は、若い人が手伝いに来てくれてるのにそんなこと言えない…とただでさえ先行き不安のなか、さらに悲しさを抱えることに。
一日の作業を終えてボランティアは颯爽と帰っていきますが、そこにはもぬけの殻になった我家と、山と積まれた思い出が残るわけです。
致し方ないとはいえ、そういった気持ちに寄り添え少しでも負担を軽くすることもボランティアの役割。

そうなりますと、ゆっくり寄り添える家主さんと同年代のボランティアさんはとても心強かったですし、逆にお孫さん位の学生さんが来るとそれもまた励みになります。
自分の経験で言うと、お坊さんだったり高齢者施設で働いている方がいらっしゃると本当に助かりました。

また”その地域でない人”というのが好まれる時があります。
弱音を吐きたいが知り合いに漏れ聞こえるのは…と思うのが人ってもんで、どこの誰だか知らないけれど、とにかく聞いてほしい事もある
目に見えない物を少しでも取り除き、曇りを取る。
それを叶えられるのもボランティアだと自分は思います。


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