保護猫預かり終了と、ボランティアして思うこと
飼育放棄で(殺処分前提で)保健所に持ち込まれた美酢(ミチョ)。
1ヶ月限定(→1ヶ月半に延長)お預かり記録。
美酢を預かるに至るまでの経緯はこちら。
ミチョのお預かり最終日、我が家にて
ちょうど1週間前になりますが、おミチョ(美酢)さんのお預かり期間を無事終え、お見送りも兼ねて岐阜市まで送り届けてきました。
我が家で最後に、おミチョさんと記念撮影!
ここまで近づいても、猫パンチしないぐらいには心を許してくれた♡
とはいえ、顔はめっちゃ迷惑そう。。。笑
来た当初(イカ耳!)と比べると、我が家でもだいぶリラックスした表情を見せてくれるようになりました。
これからネコリパブリック生活スタートですが、先輩ネコたちがそうだったように、ミチョもすぐに慣れるはず!
と、希望を胸に、ミチョをキャリーに誘導したわけなのですが、なかなかうまくいかず、最終的には追いかけ回して追い込む形になってしまいました。
その後の車移動もストレスにならないわけもなく、ネコリパブリックまでの道中約1時間半、車の中のミチョは鳴きもせずずっと静かで、逆に沈黙からミチョのお怒り度合いが伝わってくるような気がしました。
最後の最後に嫌われるようなことをしてしまって心苦しかったです。
ネコリパブリックデビュー
そんなこんなで、いきなりキャリーに入れられるわ、車で運ばれるわ。。。
無事ネコリパブリックさんに着いたと思いきや、ウイルスチェックで採血されるわ。。。
ウイルスチェックの結果、感染症は陰性であることがわかりました!
そのままカフェスペースで先輩猫たちとの共同生活が始まります。
少し落ち着いてもらおうと晩ご飯をあげましたが、いつものような食欲が見られず、残しているのをあざとく見つけた先輩ネコにご飯を横取りされてしまいました。。。
↑人懐っこさ(ねこ懐っこさ)NO.1の政宗くん。ミチョの晩ご飯横取り!
けっこうグイグイくる子。これはこれでかわいい♡
さらに、ケージを陣取られるわ。。。
↑政宗くん。いきなりミチョのケージを陣取る。
ぽってりお腹がチャームポイント。
上からは、姐さんたちの圧
↑あら、新入り?先輩に挨拶は?みたいな圧。。。
ちなみにこの白猫の「オモチちゃん」郡上にお嫁に来ることになるそうな。
そんなこんなで、緊張しっぱなしの美酢。
トイレの奥の隅っこに固まって動きません。
↑上からの圧。。。笑
なんとかケージに入ってもらい、いつものお腹マッサージをするも、緊張で呼吸が荒くなって、鼻もピンク色になってしまってました。
これはしばらくそっとしておいた方が良さそう。。
これが、私が記録する最後のミチョの写真。
まだまだ緊張してますが、やっぱりべっぴん。美猫おミチョさん♡
「ミチョ、かわいいだけじゃダメよ。
素敵な家族に出会うためには、愛嬌も大事よ!」
と何度も言い聞かせつつ、
(ツンデレ&ツンツン猫が好きな人もいますけどね)
心残りではありましたが後はスタッフさんにお任せし、ネコリパブリックを後にしました。
ネコリパでのミチョのその後
ネコリパブリックのLINEグループで、保護した猫たちの様子をスタッフさんやボランティアさんが写真や動画で上げてくれるので、その後のミチョの様子を随時知ることができます。
こちらはネコリパ1週間後のミチョ。
だいぶリラックスしてきた様子が伺えますね。
スタッフさんは優しいし、先住猫たちもマイペースにやっている様子だったので、居心地よく暮らしていることと思います。
美酢の猫生に触れてみて思うこと
私は、美酢が保護されてからしか関わっていないので、美酢がこれまでどんな飼い主さんの元でどのように飼育されていたのかはわかりません。
元飼い主がどんな思いで、美酢含め他の兄弟ネコたち7匹を(殺処分前提で)保健所に持ち込んだのかも、詳しい事情はわかりません。
ただ、少なくとも美酢は、
【人間の都合で失われるかもしれなかった命】
であったことだけは事実です。
日本ではまだまだ犬猫の殺処分数は多数あり、美酢のように保護され里親を見つけてもらえるのはほんの一握りです。
保護猫ボランティアについてこうしてブログに発信しただけでも、私とFBで繋がっていない人からでさえも
「子猫が生まれて、どうしよう!」
「野良猫が増えて、なんとかして欲しい」
と相談がくるぐらいなので、郡上でも新しい命が生まれては、運よく命をつなぎとめられる子もいれば、人目に触れられず命が果ててしまう子や、捕獲され、【殺処分】という運命を迎えてしまっている子も少なからずいることが伺えます。
今までは「きっとそうなんだろうな。。。」という憶測だったことが、より具体的になってしまい、とはいえまだまだ私個人の力ではどうすることもできないという無力さも痛感しました。
私の住居が一時的な保護の預かりのみ許可してもらっている状態だということはもちろんですが、住居が正式にペットの飼育や保護猫活動を認められたとしても、制度として受け入れや譲渡のルールなどのシステムを整えない限り、保護猫活動は継続的に行える事ではないことも、身にしみて感じました。
これまでのボランティア活動や、自分自身の猫の飼育経験を通じて
生き物と向き合うにあたって、何が正解なのか。
正直なところ明確な答えはまだわかりません。
猫には猫の事情があるし、人間には人間の事情がある。
とはいえ私は人間なので、人間側の立場から、
共にこの地球で、岐阜で、郡上で生きていくために
何をすべきか、何ができるか。。。
結局、目の前のできることをコツコツと続けていくことしかないのかな
と。
まずやるべきは、蛇口を止めること。
【避妊・去勢】を徹底して、殺される命をこれ以上増やさないこと。
そして、出会った命一つ一つに真摯に向き合うこと。
これに尽きるんだろうなと思います。
まだまだ力不足なので、あんまりたくさんの保護猫案件に出会うとパンクしちゃいそうなのですが、少しずつ経験をつんで、一つでも多くの命をつなげられるように、一歩ずつ前に進んでいきたいです。
ひとまずは、1日も早く美酢を大事にしてくれる「ずっとの家族」が見つかることを心から祈りたいと思います。
みなさま、もし保護猫を家族に、とお考えの方いらっしゃいましら、
ぜひネコリパブリック岐阜へ。
そして、わたしのイチオシ【美酢(ミチョ)】をよろしくお願いします。
でも、他の子もみんなかわいいんだけどね。
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