2022.02.07 二月大歌舞伎第一部 三人吉三巴白浪

コロナ前にも行っているのでその時の記録をばまずはじめに。

で、今回。
コロナ中ということもあってちょっと演出が変わっていた。
一番変わってたのは大詰の火の見櫓の幕での人形振りが省略されてたこと。これはショック大。
清元に合わせた人形振りは最大の見せ場の一つだったのに…。
それと、巳之助丈の見せ場である、恋人が実は双子の妹であることを知って畜生道に落ちてしまったシーン。ここもカットされてた。
まあ、このご時世だから仕方ないか。

ただ。それを補って余りあるもの。
それは、今回のお嬢吉三が七之助丈だったこと。前回は松也だったんだが、もうこれが、比べるのも失礼なくらいにダントツで七之助丈のお嬢吉三がいい。冒頭の純粋無垢なお嬢様を装ったところからの盗賊への変身、お坊愛之助との七五調で掛け合う台詞回し、所作、全てがよくて、一応主役としては和尚松緑なんだけど、実質的に一番目立って華やいでたのは七之助丈のお嬢吉三であることは間違いないだろう。

しかし平日とはいえ今日は2階以上が結構空席が目立つ。勿体無い。
3F席は、どうやらインバウンド見越したチャンコロツーリズムが買い占めしてるっぽいのだが…