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2019.10.18 芸術祭十月大歌舞伎 夜の部 三人吉三巴白浪

去年の芸術祭では昼の部で一番有名な庚申塚の場のみやってたけど、今年は通しでの上演。去年ものすごくよかったんで是非続きを見たくて行ってみた。

俺が無知と言えばそれまでだが、終わってビックリ。庚申塚の場だけだと、契りを交わした盗賊たちがこれからどんな大立ち回りを?と思ってたんだが、大映ドラマも真っ青な因縁話。よくもまあこんなに話が因縁で全て繋がるかってくらいの退廃的美学を背景にした見どころたっぷりのストーリーに引き込まれた。大詰の、八百屋お七へのオマージュシーンもその立ち回りの美しさに見惚れたけど、第三幕吉祥院の場での衆道的人間愛告白とか、許されざる間柄と知らぬふたりの壮絶なる最期とか、これはまた違う役者でもぜひ見たくなったね。

応援する巳之助丈は、双子の妹と知らず愛した女と死にゆく千三郎役を熱演。そして、私的にはお嬢吉三の松也が見違えるように上手くなったと思った。そして、尾上右近は本当に美しい…。

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