子育ては第1次産業
子育てをサポートする仕事をしているのだけれども、常々思うのが「子育ては第一次産業なのでは」。
農業、漁業、林業、子育て。
林業っぽいな。
自分が死んだ後も含めた未来のために、今日をコツコツと子ども周りの環境を整備したりお世話したり。
第三次産業に身を置き続けてきた方にとっては、びっくりすることが沢山ある。
「本にはこう書いてあったのに、真似してみてもうちの子は全然違う。」
多分農林水産業では、結果が出る要因が複雑すぎて、予想外は日常茶飯事なんだろうけど。
こう入力すればこういう値が返ってくる、という仕事をしていると、子育ては複雑怪奇すぎて混乱する人も少なくないみたい。
子どもの性格、発達のスピード、その日の機嫌、親の性格、その日の機嫌、育てる環境、その日の行動、食べたもの、排泄されたものされないもの、暑い寒い…。
考慮するものがありすぎる。全部把握は無理。なのでだいたいの親は一つの魔法の言葉を獲得する。
「まあいいか」
この言葉は本当に魔法で、ぎゅぎゅっと寄っていた視点から、虫眼鏡を外した感覚になれるんだよね。
子育ては長期スパンで。林業みたいな感覚で。
今日うまくいかなくても、来年違ってればいいか。
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