「半径2mをしあわせにしていく活動がしたい。」@練馬区の若者座談会
こまねり主催で「寄り道 まわり道 これからつくる道」というテーマで練馬で地域活動をしている若者の座談会が開催された。
コメンテーターに練馬区在住の東大教授濱田純一氏を迎えて、既に団体として練馬区で活動している代表、これから団体を立ち上げたい若者、現在、社会福祉士として行政の中で働いてる若者、27歳で今、周りの同級生と遅れて大学に通っている、プレイパークのプレリーダー(元不登校)の若者、これから学童を作りたいと考えている大学生の若者などが登壇。
そんな彼らが「寄り道や回り道をした方がいいのか?」という問いから始めた座談会。
社会課題に興味を持って集まっている時点で意識が高い方達が多い。
そんな中、一際心を打つ話をしてくれた、周回遅れで大学に通っている、プレリーダーのYさんの話を書きたい。
「自分は、社会の仕組みを変えようなどと大きい事を考えている訳ではないけれど、自分の周りにいる半径2メートルのために活動している。」
「今、目の前にいる子ども達の話に耳を傾ける、一緒に遊ぶ、どうしたら解決できるかを考える」(意訳)みたいな話をしていて、なんだかとてもジーンときてしまった。
「そして、みんながそんな風に自分の半径2mを幸せにする事を考えていくとどんどん、それが広がっていくと思うんですよね。だから、みなさんにもお勧めしています」と言っていて、「自分のできることって、なんだろう?」と
改めて考えさせられた。
他にも「自分が今、ここにこうしているのは、自分が不登校で高校にも行けずに何の所属もしてないただの17歳だった時に石神井プレイパークの長谷部さんが自分を受け入れてくれた。
そして、プレリーダーという役割を与えてくれた。
そこから暫く、何者でもないままいたけれど、自分の居場所を作ってくれたおかげで、高校認定を取ったり、大学進学をするという道が開けて、今は、支援学校の先生になるという目標もある。
本当に石神井プレイパークという場所には、感謝している」
という話を聞いて、またしてもジーンとしてしまった。
周り道をした方がいいとか、しない方がいいとか、そんな事より、辛かったり、苦しかった時期に必死にもがいて、それでもきちんとそこに向き
合って、ゆっくりでも前に進む事にきっと、意味があるんだろうなぁと思った。
そして、それには、やはり周りの温かさが必要なんだろう。
寄り道やまわり道をしたとしても、きっとそれさえあれば、どんな道でも歩いていける気がした。
私は、自分の子どもや居場所に来る子ども達にそんな風にできているだろうか?
登壇していた若者の倍は、生きている私なのに、石神井プレイパークに行ってみたいなぁと思った。
そして、自分も半径2メートルをしあわせにする活動をしていきたいとY君の話しにすっかりと心を動かされた。
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