見出し画像

間取の考え方~バルコニーを中心に2階LDKの家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

今週の『間取りの考え方』は!
前々回にも書いたのですが、過去に書いた自分の間取り図にツッコんでみようと思います。

この間取りと同じぐらいの時期に書いた間取図なのですが、今週は今の私ならこうするなと添削もしながら修正した間取図もお見せしようと思いますのでよろしかったらお付き合いください。

数年前の間取り図~バルコニーを中心に2階LDKの家

結構広い角地に建つ家でどうしてあえて2階リビングにしたのかは全く思い出せないのですが・・・
おそらくLDKからつながるアウトドアバルコニーを書きたかったんだと思います。

数年前の間取り図~バルコニーを中心に2階LDKの家

さぁ~まず何からツッコもうか(笑)

2階のツッコみどころ

LDKからワイドオープンのサッシでバルコニーとつなげたい意図はなんとなく分かるのだけど・・・
その先のセカンドリビングまでもまだ分かる!
分からないのは和室とトイレと坪庭(笑)

旅館風にしたかったのかな??(笑)
でも2階バルコニーに坪庭って(笑)渡り廊下的な!?

1階のツッコみどころ

まず・・・玄関がなぜそこに!?
玄関の位置のせいで、2階からの水周り動線がいちいち下足を履くか、ジャンプする必要があります。

そういえば前回の

この間取りもキッチンからリビングダイニングへは玄関を通る間取りを書いていました。
この当時の私の中で流行っていたのかな(笑)

あと全体を通して南側を塞ぎがち。
角地という事で人の視線を考慮してそうした感じはありますが、敷地も広いのでちょっと勿体ない気もします。

今の私が書く間取図~バルコニーを中心に2階LDKの家

では今の私ならどう書く??
とりあえず当時の私の意向を読み取って2階LDKとそこにつながるアウトドアーバルコニーは残す事にします。

それを踏まえて今の人気の傾向と使い勝手を考えて直してみた間取りがこちらです。

今の私が書く間取図~バルコニーを中心に2階LDKの家

まずは玄関と階段の位置を変えて1階、2階の動線をよくします。
それから1階は主寝室、子供部屋想定の個室の位置を変えました。
廊下の無駄をなくしたかったからです。

それから2階坪庭は無くさせていただいた変わりにお風呂から眺める坪庭は残しておきました(笑)

さらに無駄に広くなった玄関ホールにはシューズクロークと別にコート用のクローゼット、手洗いとベンチを一体にした造作も考えました。

ベンチのある玄関

アイアンの丸棒は立ち上がりに使える手摺にして、手摺感をなくしつつ便利にカッコよく造れればと思い形にしました。

2階はセカンドリビングと和室の組み合わせはいっそのこと全部和室にしました。
普段はバルコニーを挟んだゴロゴロできるリビング。
子供の遊び場にも大人も一緒に寝れるお昼寝スペースにもなる大きな和室。
扉もつけたので、たまに来るお泊り用客間にも使えます。
(記事を書きながら、だったら押入れもつけるべきだったと思いました汗)

そしてトイレはその和室とLDKの間の使い勝手のいい位置に配置。
泊りに来た人に便利な手洗いも設けました。

そしてLDKは最近のお客様に大人気なレイアウトに変更。

キッチンダイニング一体型アイランド

これも数年後にはなんか違うなってなるのかな?っていうぐらい最近人気の配置です。
もちろん最近の欠かせないパントリーやワークスペースも配置してみました。

4SLDKの十分な間取図になりました。

さいごに

間取図のストックを掘り下げると出てくる出てくる!ツッコみどころ満載な間取図があります。
当時の私の中の流行りだったり、お客様の流行りでもあるのですがこう見ると私の考え方もお客様の流行りも時間と共に変わっているのだなと実感しています。
でもまぁ自分でツッコんでいて楽しいのでこのシリーズ当分続くかもしれません。
出来る事ならコラボで他の誰かにもツッコんでほしいです(笑)
是非という方はご連絡をお待ちしております。

では今週もありがとうございました。
左巴建築設計事務所 さわ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?