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間取りの考え方~土間玄関とつながるリビング

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しております。

過去にこんな間取り書いてたんだという間取りが出てきたのでご紹介します。

土間玄関の活用

当時、土間玄関の間取りにハマっていくつか書いていました。

土間玄関は、日本の伝統的な家屋に見られる家の入り口近くに設けられた土間部分です。
靴を履いたまま使うことができ、外気と接する部分が多く、通気性に優れているため、昔はかまどで火を起こしていた時代は台所も土間の一部として設けられていました。

今は土間玄関をただの玄関とせずに、シューズクロークを設けて大容量の収納スペースに、室内空間の庭のように子供やペットの遊び空間にするなど使い方も多様化しています。

また土間玄関を室内とつなげる空間とすることで、室内にさらなる広がりを感じる事が出来ます。

土間玄関とつながるリビング

そんな土間玄関を取り入れた間取り図です。

土間玄関とつながるリビング

土間玄関にショップの様に見せる収納とその一角を書斎スペースにしました。
また一部分、玄関からつながるキッチンにつながるシューズクロークとパントリーを兼用した見せない収納を作りました。

リビングからみた土間玄関

買い物から帰ってきてキッチンまでの動線がスムーズになります。

LDK

土間玄関とリビングをつなぐことのデメリット

一番の懸念点は室内の温度管理です。
断熱性能が高くなっている今の住宅性能でもやはり玄関扉を開けると外気が入ってきて室温が急激に変化します。

対策としては全館空調の冷暖房システムを導入したり、さらに断熱性能を高める事、若しくは・・・やっぱり玄関と扉の間に間仕切り扉を入れるかですね(汗
可動間仕切りにして、開け放てる形にしておくと気候によって間取りのスタイルを変えられていいと思います。

あとは二重玄関にする!海外の間取りでよく見られますよね。
そういう間取りも書いてみたいですね。

まとめ

断熱性能や空調システムが注目されている今なら区切らない間取りも積極的に取り入れていくことも可能なのかなと思いました。

過去に書いた間取りですが、そこから色々と可能性を感じて間取りを考えたくなりました。

今週もありがとうございました。
来週もよろしくお願い致します。

さわ。

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