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間取りの考え方〜洗面台

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

本日土曜日は『間取りの考え方』を更新中なのですが…

ちょっと最近ネタになる間取りをかけていません!

というわけで、今日はまたまた番外編〜施行事例から考える洗面台について書こうと思います。

造作洗面台派?メーカー品派?

洗面台を大きく二つに分けると、メーカーの規制品か自由設計で造る『造作洗面台』に分かれます。

メーカーの規制品とは鏡や収納、照明、コンセントなど全部セットになっている洗面台です。

LIXIL MV

それと比べて『造作洗面台』とは家具のように1から自由に造ります。
寸法も材質も自由です。
ボールや水栓は規制品を使いますが、それも好きなメーカーから好きな製品を組み合わせる事が出来ます。

家具と組み合わせた洗面台

私のお客様も『造作洗面台』を希望される方が多いです。
最大の理由は『可愛い』から!
かなり抽象的な理由だと思うでしょうが、間違いなくこれが一番の理由なのです。

正直に言いますが機能性だけ見たら絶対にメーカー品が優れています。
収納力も高いですし、水はねや、使い勝手もかなり計算されて造られているからです。
でも、可愛くないんです!
と言うとちょっと言い過ぎでした。
中には可愛い、カッコいいメーカー品もあります。
(注意※小声 お値段高めですけど…)

LIXIL ルミシス ベッセルタイプ
パナソニック CLine

Instagramで『洗面台』と検索してみてください。
大半が『造作洗面台』です。
見せたくなる可愛い洗面台だと言う事です。

造作洗面台のメリット・デメリット

メリットは先程少し触れましたが、見た目が好きにできるところです。

材質を木にする?タイルにする?塗装にする?
それによって全然雰囲気の違う『造作洗面台』ができます。
それだけでもワクワクしますね。

それとこれも書きましたがミリ単位で自由ないサイズに作れます。
洗面所にピッタリ造ったり、あらかじめ収納カゴにシンデレラフィットできるようにも造れます。

ではデメリットは。

どういった物にするかでデメリットは変わってくるのですが、収納力が少なかったり機能の少ない事が多いです。

私がよく造るのは木でベースを造って洗面ボールを載せるタイプです。
この場合、足元をオープンにすると収納かごなどないとほぼ何も収納できないです。

洗面と一体で収納棚を造ったパターン

あと木の洗面台はメンテナンスが必要です。
オイル塗装はしますが水はねを放置しておくとカビや腐る原因になります。

壁部分も水はね対策としてタイルかキッチンパネルを貼った方がいいですね。

既製品で造る造作洗面台

デメリットの一部をカバーできる方法として既製品を組み合わせて造る造作洗面台もあります。

アイカのカウンターとボールで造る造作洗面台です。
足も下台カウンターも同じシートで仕上げているので水はねに強いです。

アイカでは造作洗面台のような既製品の収納カウンターもあります。
これだと収納力もUPします。

こういうのを使用すればデメリットを改善しながらオリジナル洗面台を造ることもできます。

さいごに。

洗面台の施工例を参考に色々な洗面台について考えてみましたがどの洗面が好きですか?
次回は色々な洗面台の間取りについても考えてみようと思います。

また来週もよかったら覗きに来てください。

左巴建築設計事務所 さわ。



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