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間取りの考え方~回遊できる2階建ての家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

本日土曜日は『間取りの考え方』の記事を書いて行きます。
本日ご紹介する間取りのポイントは『回遊』です。

回遊できる間取りとは

回遊(回游、洄游、かいゆう)とは、に生息する動物が、成長段階や環境の変化に応じて生息場所を移動する行動。

Wikipediaより

ではなくて、今回の『回遊』とは周回できる間取りの事を指しています。
行き止まりがなくぐるぐる回れる間取りです。

回遊できる1階の間取り

回遊できる間取りのメリット

パブリック動線(来客)とプライベート動線を分ける事ができます。
今回の間取りでは来客の出入りは玄関からリビングへ。
食品やストックの買い物をした時はパントリーと経由してキッチンへ最短ルートで動線を確保しています。

家族同士の動線が混線しない。
回遊できる間取りの特徴は廊下が少ない事です。
その為、家族同士のすれ違いが少なく動線がスムーズになります。

回遊できる間取りのデメリット

扉が多い事!
回遊できる条件として一部屋に二つ以上の扉が必要になるためどうしても扉の数が増えてしまいます。
その為、家具の配置なども考えなければいけません。

間取り図とパース

全体の間取り図

1階は回遊できる間取りにして、2階は個室の扉を増やしたくないのでしっかり区画した間取りにしました。

カウンターキッチンもいいですが、籠れるキッチンって個人的に好きなんですよね。
キッチンにいるのが好きなのでキッチンの一角にワークスペースも作ってみました。
趣味としても家事スペースとしてもちょっとデスクがあると便利です。

リビングダイニング

実はあまり私的には造る事が少ない白テイストの内装です。
お客様のイメージで造ってこうなったんだったか??少し前の間取りなので忘れました。
アイアンの白塗装はやってみたい施工の一つです。

Lリビングダイニング 窓側

南側のウッドデッキに面して大開口の掃き出し窓を付けました。
同じサイズのFIXを吹抜けにつけたかったのですが、既製品ではサイズが無いので同じ掃き出し窓を吹抜けにもつければいいのでは!?と思って書きました。
ですが後々調べると掃き出し窓は吹抜けには付けれません。
納まりの問題で、せめて腰窓サイズにしましょう。
というわけで叶わぬ大開口サッシのパースです。

さいごに。

『周遊』できる間取りはいかがでしたか?
私は一度マンションで『周遊』できる間取りに住んだ事がありました。
正直、扉の開け閉めが面倒だなと思う事が多かったです。
扉を開けっぱなしにしてれば便利なのですが、季節によってはそうもいきませんし。

ただ広い間取りの場合はたくさんの動線ルートがある方が生活はしやすいのかなと思います。

こんな感じで毎週土曜日は『間取り』について書いています。
よかったらフォローとスキをよろしくお願いいたします。

マガジンのフォローもよかったらよろしくお願いいたします。
今週もありがとうございました。

左巴建築設計事務所 さわ。

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