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間取りの見方〜建具の見方

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

先週に引き続き今週も『間取りの見方』をやっていきます。

今週は『建具の見方』です。

建具(たてぐ)は、建築物の外壁の開口部あるいは内部に仕切りとして備えられる引き戸障子(ふすま)などの開閉式の設備。

wikipedia より

建具の見方

それぐらい知ってるわ!という人もいれば、実は分からない人もいるのかなと思ってこんなのを作ってみました。

建具の見方

平面図の絵は間取り図で見る形です。
その下が建具の名称。

立面図は建具の姿図です。
扉が閉じた状態の絵です。

開き方は扉がどう開くのかを分かるように書いてみました。

今回はよく使う室内建具をいくつかピックアップして一覧表を作ってみました。

建具の見方『室内建具 編』

『片開戸』

主に居室の入り口に使われる建具です。
収納の扉に使われます。
扉の吊元、丁番がどちらについているかで右勝手、左勝手と呼びます。
今回の絵ですと右勝手です。

『両開戸』

『観音開』と呼ばれることもあります。
収納の扉や居室の入り口を広く開けたい時に使われます。
開口を大きくするとその分扉の開くスペースを確保する必要があります。

『折戸』

主にクローゼットの扉に使われます。
この絵は『2枚折戸』で、パネルの枚数が増えると4枚、6枚折戸呼びます。
また折戸の形違いで、トイレの扉に使われる折戸もあります。

省スペースでも開閉できるメリットがあります。

引戸のバリエーション

『片引戸』

主に居室の扉に使われます。
『片開戸』と違い開閉スペースを取らない事がメリットです。
その代わにパネルと同じ寸法の引込スペースの壁が必要になります。

『引込戸』

引込戸は片引戸の引込スペースが壁の内側のあります。
見た目が片開戸のようですっきりした見た目になります。

『アウトセット引戸』

片引戸の引込スペースは壁を半分にしますが、アウトセット引戸は壁の外側に取り付けるため引込部分の壁も半分にする必要がありません。
引込部分を構造の耐力壁にする事も出来ます。
また、リフォームで開戸を引戸に変えたい時もアウトセット引戸の方が容易に変更しやすいです。

『引違戸』

左右どちらからも開閉できる引戸です。
押入れの扉にも使われる形です。
3枚、4枚引違戸とパネルを増やす事で開口できる寸法を拡げられます。

『引分戸』

両サイドに引分ける引戸です。
引違と違い、扉の幅を全て開口できるメリットはありますが、引込スペースもその分必要になります。
二つの部屋をつなげて使い時などにも有効的です。

まとめ

家づくりでよく使われる建具を主にまとめてご紹介しました。
間取りの動線や部屋の形、壁が必要などを理由にこれらの建具からどの建具が最適か考えて間取りを考えています。
建具ひとつでも、使い勝手や見た目も変わってくるので家づくりの参考になればいいなと思います。

次はサッシ編も作りたいなと思っていますが・・・
結構つくるの大変だったので、きっとその内UPします。

今週もありがとうございました。
来週もよろしくお願い致します。

左巴建築設計事務所 さわ。

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