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WALK UP


20240715@新宿シネマカリテ

特に前情報も無く、なんとなーく気になったので観てみた。

映画監督のビョンスは、インテリア関係の仕事を志望する娘のジョンスと一緒に、インテリアデザイナーとして活躍する旧友ヘオクの所有するアパートを訪れる。そのアパートは1階がレストラン、2階が料理教室、3階が賃貸住宅、4階が芸術家向けのアトリエ、地下がヘオクの作業場になっている。3人は和やかに語り合い、ワインを酌み交わすが、仕事の連絡が入りビョンスはその場を離れる。ビョンスが戻ってくると、そこには娘のジョンスの姿はなく...。

公式のあらすじより

アパートを舞台として、その階ごとにいくつかの時系列でのストーリーが横並びになって展開されていく。全体としてアパート以外のシーンは一切無く、モノクロの映像で会話を中心としたごくシンプルな展開。

以下、ネタバレあり


最初にビョンスをアパートに招き入れるときに、何かを言いたげにオクがビョンスの腕を引くシーンがあり、二人の関係性が気になった。
元恋人かそれに近い関係だったのか、のちにオク夫妻がわりとドライな関係であることを語っていたり、ビョンスがアパートに越してくるよう歓迎してみたり、気持ちを寄せようとしているようにも感じた。

一時はオクの元で働くことになった娘のジョンスが去り、ビョンスがアパートに越してくるけれど、そのアパートで出会った元芸術家で現シェフ?の(名前忘れた)女性とともに暮らすことに。女性は監督のファンだと熱く語っていたけれど、明らかに作品なんぞ観たこともなさそうな口ぶりでもあり、もしかしてそれすら分かった上で惹かれるものがあったのかなとも。

その後、すれ違いから関係を解消することとなり、不動産関係の(これまた名前忘れた)女性と近い関係になる。そんなビョンスの部屋の上階の水漏れや排水の臭いのクレームに対する煮え切らないオクの対応の様子から、なんとなく苛立っているような、思うところアリというような感じから、もしかして娘を殺めて屋根裏に…それ故の水漏れや臭い…?とか飛躍して勘ぐってみるけれど、さすがにサスペンス展開を求めすぎかとも思いつつ。

事前に見た他の人のレビューのように変化があまりない映像なので、やはり途中何度か一瞬寝てしまい、わりと話半分な部分も多かったので、細かな心理描写を見落としている気がする。

作品としては引き込まれる空気感で、同監督の他作品も評判良いみたいでちょっと気になる。

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