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言語性知能が標準偏差分低くなるごとに、ギャンブル問題のリスクが2倍になる

イングランドの一般世帯の7403名についての2007精神疾患調査の分析から、ギャンブル問題を抱えている人は0.7%(95%CI、0.5-1.0%)で、問題を抱えるリスクは言語性IQテストの成績が低いほど高く、言語性IQが1標準偏差分低くなるごとに、そのリスクが2.1倍(95%CI、1.3-3.4倍)となっていたそう。これはギャンブル問題と関連がある、年齢、性、社会経済要因、薬物依存、喫煙、衝動性、標準的な精神疾患の影響を除去した上での結果だそう。
 日本でも、佐藤先生、朝倉先生、ワンデーポートなどが発達障害や知能のばらつきがギャンブル障害(ギャンブル依存)の背景にあるのではないかとの指摘を以前からしているが、その傍証ともいえる。低IQはギャンブル依存のリスクを高める。
Estimated verbal IQ and the odds of problem gambling: a population-based study.
Rai D, Hall W, Bebbington P, Skapinakis P, Hassiotis A, Weich S, Meltzer H, Moran P, Brugha T, Strydom A, Farrell M.
Psychol Med. 2014 Jun;44(8):1739-49. doi: 10.1017/S0033291713002195. Epub 2013 Sep 5.

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