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2020年やったゲームをふりかえる

KINGDOM HEARTS II (1.5+2.5 ReMIX)

10年ほど前に発売されたアクションゲームのHDリマスター。今年はKINGDOM HEARTSシリーズをたくさんやった年だったけど、そのひとつめとして去年から続けてプレイしていた作品。シリーズでおなじみの簡単操作で爽快なバトルが楽しめるアクションシステムも2作目の段階でだいぶ洗練されていて、演出やシナリオも結構たのしい。訪れるステージもディズニーアニメ作品らしい王道のファンタジー世界から、電子世界だったりモノクロ映画だったり実写映画だったりとバリエーションが豊かになって、ひとつひとつがたのしい。

このシリーズ、基本ラストはどれも「なんかよく分からんけどまだ闇との戦いは終わらないぜ」みたいな結末だったけど、KINGDOM HEARTS IIの話は比較的きれいに締まっていて、プレイしていて満足感があった。シリーズの中で2番目に好き。

KINGDOM HEARTS 358/2 Days (1.5+2.5 ReMIX and Nintendo DS)

KINGDOM HEARTS IIの続編に位置する前日譚。そしてこれが今年プレイした中で最高の作品だった。これに触れずしてKINGDOM HEARTSを語っていた今までの私が恥ずかしいレベルで、シリーズの中では間違いなくぶっちぎりの最高傑作だった。

これは一応PS4のソフトなものの、もともと10年ほど前にNintendo DSで発売された原作となるアクションゲームから、数時間分のデモムービーシーンだけをHDリマスターして、プレイアブルな部分はすべてカットされた映像作品になっている。つまり見るだけの物。原作でプレイアブルだったシーンは探索も戦闘も何もかも映像・ボイス一切が無く、数行の簡単なテキストで説明されるのみ。割と重要そうな内容でも「これは実はこうだった」と淡々と説明されて終わってしまう(もちろんムービーシーンであればちゃんと描写される)。本作最大の見どころであろうラストバトルさえ何も無いので、非常に味気ない(想像の余地に任されるという意味では、ある意味とても美しい演出だけど)。

それでも強い印象を残すほどメインストーリーは仕上がっている。シリーズでも珍しく悪役の所属組織にスポットを当てたストーリーで、特に真実が明らかになってから終盤のストーリーは圧巻だった。というか映像作品なのでストーリー以外に語ることが比較的少ないものの、ストーリーが語りづらい。

BGMも『Musique pour la Tristesse de Xion』および『Vector to the Heavens』という名曲が収録されている。これを知らずに数年前オーケストラコンサートに行ったのをとても後悔している。

映像作品だけでも面白かったので、わざわざ原作を買ってきてNintendo 3DSを引っ張り出してやりだした。

KINGDOM HEARTS Re:coded (1.5+2.5 ReMIX)

こちらも先述の「358/2 Days」と同様の形式をとった映像作品。こちらはKINGDOM HEARTSシリーズによくあるようなストーリー。ムービーシーンだけでなく一部バトルシーンなども映像として収録されている仕様は良かった。

KINGDOM HEARTS III

もともとコレをプレイする事を目指して、昨年からシリーズの過去作品をずっとやっていた。

このシリーズは昔から3Dグラフィックはかなりこだわって作られていたものの、本作がようやくHD画質での新作という事で、今までのシリーズ作品とは比べ物にならないぐらいキレイになっている。見た目がキレイなだけでなくモーションも素晴らしく、おそらくディズニーの映像作品を徹底的に研究して作られたであろう、見ているだけで楽しいキャラクター達の動きを楽しめる。一方でゲームシステムは従来のシリーズ作品を概ね踏襲しているので、2020年のいま見るとどちらかといえば"昔懐かしい"方に分類される。昔から遊んでいたアクションゲームが現世代最高レベルのグラフィックで楽しめるというだけで、かなりテンションが上がった。

なおストーリーについては、広げすぎた風呂敷を畳むのに苦労していると言うか。このシリーズは基本的に主人公のソラが明るく前向きに物語を進めてくれるので、ちょっと複雑だったり冗長だったりするストーリー展開だとしても、深く考えず単純明快なアクションゲームとして楽しむ事もできた。だけど本作は終盤の展開においてその前提が崩れる時があって、その展開の不可解さも相まってちょっと冷めてしまった。DLCは終盤の展開について補足説明のような内容になっているけど、これを遊んでも印象が変わることはなかった。

なおKINGDOM HEARTSシリーズをこの作品までちゃんとクリアしてからNGME定期演奏会に行くことが今年の目標のひとつだったけど、定期演奏会は来年(2021年)に延期になってしまった。

ポケットモンスター シールド

この作品は去年買ってエンディングまで見たけど、今年のほうがやり込んだと思う。レート対戦に耐えうるパーティを構築して、社内でバトル大会もした。ついでに複雑怪奇な「ライブ大会」システムの仕様で総当たり戦をするためのプログラムも書いた。

今作の最初の方のレート環境は新旧様々なポケモンが活躍していて好きだったものの、隠れ特性エースバーンとゴリランダーが解禁されてすべてを蹂躙されて以来やる気を無くしてしまった。

あつまれ どうぶつの森

無人島に家を建ててローンを返すゲーム。実は2020年末現在日本で史上最も売れたゲームであるらしい(2位はファミコンのスーパーマリオブラザーズ)。めでたい。今年は世界的に色々あって殺伐とした1年だった中で、争いのない平和な仮想世界でのんびり暮らすだけの作品は現実逃避として需要があるという追い風もあったかもしれない。この作品は人を選ばないどころか、感染症に罹ってしまって入院・隔離されたとしてもプレイできるほど状況を選ばない。

「どうぶつの森」シリーズは割と昔からやっていたけど、当時はマリオやポケモンなど任天堂が有するビッグタイトルに比べればちょっとニッチな作品という印象だった反面、「このゲームが携帯機で出てしまったらメチャクチャ売れそうだな」とも思っていた。その予想は当たって、Nintendo DSで発売された「おいでよ どうぶつの森」が大ヒットとなって一躍メジャータイトルに。今やマリオ・ポケモンと肩を並べるレベルの、任天堂を代表する作品になってしまった。リアルポケモンセンターやUSJマリオワールドがあるなら、"リアルどうぶつの森"ができるのも時間の問題かもしれないと思うと、どれだけ偉大なタイトルになったかわかりやすい。よくある「お気に入りのバンドがメジャーデビューした時の気持ち」というのがこんな風なのだと思う。

今までは割と同社のニッチなタイトルにありがちなトゲのあるキャラクターとか毒のある言い回しとかが結構あった印象だったけど、本作はさすが大ヒットタイトルというだけあって誰でも遊べるように角が取れまくってツルツルの無難な作品になっている。今作最大の特徴として「島クリエイター」という、住む島の地形を自由に構築できる機能が搭載。今まではゲームプレイ開始時の運だけで決められていた地形をついに自由に構成できるようになって、ついでに屋外にも家具を自由に設定できるため、屋外における表現力が飛躍的に増した。こだわろうと思えばどこまでもこだわったキレイな島を作れるし、もちろんそんなこと考えなくても適当に借金を返して適当に暮らすだけでも従来の作品通り十分に楽しめる懐の深さを持っている。

このシリーズは割と好きなものの、1点だけ昔から気に入らないのが「長期間プレイしないでいるとペナルティがある」という点。これは今作でも解消されなかったのが残念。長く遊べるタイトルなので、途中2〜3ヶ月ぐらい空けても良いじゃんって思うのだけど。

Xenoblade Definitive Edition

10年前に発売されたJRPG最高傑作「Xenoblade」のNintendo Switch移植。もともと原作は「キャラクターの3Dグラフィックが微妙」「プレイ時間が99時間99分までしかカウントされない」の2点しか欠点が無く、そのあとNintendo 3DSに移植された時に後者のプレイ時間の問題のみが改善された。今回ようやくキャラクターの3Dグラフィックも超きれいに作り直されて、欠点の無い最高の作品に仕上がった。「Definitive Edition(決定版)」の名に偽りはなく、これをもってXenobladeという作品は遂に完成したと断言していい。

非常に長いものの最初から最後まで息をつかせることのないストーリー。魅力的なキャラクター。広大なフィールドと豊富なサブクエスト。心躍るBGM。元々すべてが最高レベルの出来だったものの、Definitive Editionになって特にUI面を中心に細かい所も一段上にブラッシュアップされている。なお原作には無かった追加シナリオが収録されているが、コレについては平凡な出来だった。

Definitive Editionは結構多くのBGMがリマスターされていて、全体的に生演奏を用いた厚みのある仕上がりになっている。原作のBGMも元々すばらしい出来で、いま聞いても劣ることはないけど、Definitive Editionのサウンドを耳にしてからだと原作のサウンドトラックはちょっと物足りなく感じてしまう。Definitive Editionは2020年末の段階でサウンドトラックが発売されていないというバグが修正されていないので、早く対応してほしい。(新曲が少ないので難しいのかな...)

Minecraft Dungeons

Minecraftの名を冠しておきながらMine(採掘)もCraft(精製)もしない、特別な要素は何も無い、普通のハックアンドスラッシュ。いわば見た目が四角いだけのDiabloだった。ランダムで手に入る多彩なアイテムを集めて、ビルドを考えていく。

Minecraftといえば、その革新的なゲーム内容で世界中で大ブレイクしたゲーム。だけど本作Minecraft Dungeonsは正反対で、目新しさは無いものの安定した面白さの作品だった。

リングフィットアドベンチャー

己の筋肉で戦うゲーム。腹筋やスクワットをすることでそのまま攻撃になったりギミックを動かしたりするので、体感型アクションというよりも筋トレを直接的にゲームにするアプローチを取っている。ゲームとしての戦略性よりもフィットネスの面が強いままゲームになっていて、特に「この技を使えばモンスターを倒せるが、自分の肉体は耐えられるか...!?」みたいな己との戦いが、たとえばドラゴンクエストのボス戦でMPを温存するかどうかの駆け引きのようで楽しかった。

この作品は毎日継続するのが大切な気がするけど、その割には期間を空けてしまっても何もペナルティが無い点は良いと思った。毎日プレイしていても特にインセンティブは無いし、日数を開けて久々に起動してもいつもどおり「今日はXX日目ですね!ストレッチしますか?」と接してくれる寛大さを持っている。なので、一度ちょっとやめてしまっても後から比較的気軽に再開しやすい。そのためか私の周りにも、昨年発売された作品であるものの今年になって再開している人を多く見かけた。この点は「どうぶつの森」も見習ってほしい。

なおリングフィットアドベンチャーを始めてから体重は2kg増えた。ダイエットというよりも腰痛や肩こりの改善効果の方が大きいように思う。

Beat Saber

VR音ゲー。流れてくるブロックを両手の剣で切っていくゲーム。

文字で書くとそれだけのシンプルなゲームだけど、これがVRになるだけでとてもおもしろい。剣の振り方によってブロックの切れ方も細かく変わるというだけで楽しく、それによってスコアも変わり、良い感じに切りたくなるのでリプレイ性も高い。

体を動かしてバッサバッサ切っていくのが楽しいものの、キャンペーンモードで「腕の移動距離をXXメートル以内に抑えろ」みたいなせっかくの爽快感を台無しにするステージはちょっと残念だった。

原神

音楽が良かった

FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES Remastered Edition

音楽が良かった

KINGDOM HEARTS Melody of Memory

KINGDOM HEARTSの音ゲー。音ゲーになって初めて気づいたけど、このシリーズは基本的に各ステージにフィールド曲とバトル曲が専用で用意されているので、単体の音ゲーにするとステージ毎に順番にプレイするだけでも普通にゲームっぽいし、バリエーション豊かで面白い作品になる。

ストーリーはほぼ皆無で、導入時になんの状況説明もなくいきなり音ゲーが始まって、以降もたまに過去作の振り返りムービーが挿入される程度で、ある一部の例外を除いて物語はほとんど何も語られず音ゲーに集中できる。中途半端なストーリーや演出は無く、これぐらいアッサリ割り切ってくれるカタチなのは私は好きだった。(ちょっとKINGDOM HEARTSシリーズらしくは無いかもしれないけど)

FINAL FANTASY VII (Nintendo Switch)

言わずとしれた名作JRPG。REMAKEではなく原作の方。REMAKEのプレイ動画とかを見ていたら原作の方をやりたくなってきて買った。Nintendo Switch版であり一応HDリマスターらしくポリゴンモデルとか解像度は上がっているが、基本PS1の原作とまったく一緒なので、いまプレイするととても素朴な見た目で懐かしい気持ちになれる。

REMAKEと比べると、とにかく原作はものすごくテンポが良い。序盤の割と重たいシナリオを、最低限のミニマルな表現だけで進めていくのはある意味芸術的でもある。十数年前にやったゲームだけど、いま改めてやってみると軽いノリでばんばんテロを起こして街がどんどんメチャクチャになっていって、こんなゲームよく発売できたな、ましてや名作だとか言われているのはヤバいな、まだ"テロ"がファンタジーの中にあった時代の作品なんだな、って気持ちになった。私はせっかちなのでシナリオのテンポとしては基本的に原作のほうが好きだけど、例えば7番街のプレートを落とすとかの悲痛な話であっても原作はノリが軽過ぎなので、きっとREMAKEの方が物語の表現としては正しいのだろうと思った。

聖剣伝説3 TRIALS of MANA

スーパーファミコンのアクションゲームのリメイク版。なんだろう、見た目はきれいだけど中身は古典的なゲームのあたたかみというかそういう雰囲気を残していて、結果として独特な作品に仕上がっていた。戦闘もちゃんと現代的なシステムで作られているけど、いまどきのアクションRPGのようなスタイリッシュさや派手さは無くて、それがかえって手に馴染みやすい感じ。BGMも、スーパーファミコンの時代によくあったようなシンプルで力強いメロディを持つ曲が多い。

すべてを2020年最新の素材に押し上げたFINAL FANTASY VII REMAKEと比べると、聖剣伝説3 TRIALS of MANAはリメイクとしての方向性は正反対だけど、このアプローチも結構面白い。若い子が触ったら古臭いと思うかもしれないけど、昔ながらのゲームが持つエッセンスをちゃんと残した良いリメイクだと思った。原作はやったこと無いけど。

Deemo -Reborn-

音楽が良かった

Ghost of Tsushima

侍になって戦うゲーム。「近年のAAA級オープンワールド作品を、侍になって戦えるようにしたら面白いのではないか?」という、誰でも思いつきそうだけど誰もやらないような欲求をそのまま全部実現したような作品。なので見た目はとてもキャッチーだけど、作品としてひとつひとつの要素を紐解いていくと実はどこかで見たような保守的な仕様ばかりで、それらが高いクオリティで構築されているので安心して楽しめる。

グラフィックは非常にきれいな上、演出もかなり日本の映像作品を研究して作られているようで、デモムービーシーンは本当に映画を見ているような気分になる。風の流れ(デフォルメされており見やすい)がクエストのガイドマーカー扱いになっているなど、複雑なオープンワールドに欠かせないメタ的な表現もひとつひとつが世界観を壊さないよう丁寧に構成されている。クエスト開始のテロップやメニュー画面のUIデザインなど細かい所もいちいち格好よく、どこを切り取っても冷める瞬間が無いという意味でも映画的。

戦闘も、侍なので剣術のバリエーションが豊かであり適当に斬っているだけでも楽しいものの、オープンワールド作品らしく刀で斬る以外の様々な戦術が用意されている。ステルスからの闇討ちをしたり、弓で遠くからスナイプしたり、近接格闘戦でも飛び道具など搦め手を使ったり、武士道らしく正面から正々堂々と一騎打ちしたり、色々できる。「ゼルダの伝説ブレスオブワイルド」ほど自由でやりたい放題メチャクチャできるというわけではないけど、ほどよく選択肢がある。そしてそれらの選択は「武士として誉れを貫くか、手段を選ばず戦うか」というテーマに繋がっているというデザインが秀逸。

海外製の作品だけど日本語ローカライズもめちゃくちゃ丁寧であり、セリフ回しからUIまで日本の作品と並べても全く違和感は無い。それどころか古典ではないけどちょっと古風で格好いい時代劇みたいな日本語の扱いは、日本純正の作品よりもクオリティが高いように感じる。日本人よりも日本を知っている人が作っている。本作の序盤、敵勢力であるモンゴル軍の大将が「日本に攻め込むために日本のことを徹底的に調べてきた」と豪語するシーンがあるが、皮肉にもこの作品自体の日本ゲーム業界での立ち位置を暗喩しているようにも解釈できる。日本のスタジオにもこのレベルの作品をもっと作って欲しい。

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以上。今年プレイした中で一番良かったのは『KINGDOM HEARTS 358/2 Days』、2020年発売のものに限ると『Xenoblade Definitive Edition』だけど、完全新作なら『Ghost of Tsushima』かな。

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