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心に残った一節集(5•6月)
ガラスの海を渡る舟 / 島地はるな
p.202
「俺にとっては、道は道やからな。診断がどうとか、心底どうでもいい。俺は道にどんな障害があるかやのうて、道自身が今なにを見て、何を考えているかが知りたい。認めるってどういうことや。そら、なんかの障害とセットで特別な才能に恵まれた人間もおるやろ。でも、障害があるからかならず才能もあるはずわみたいな考えかた、俺は嫌いや。それこそが差別と違うんか。あなたは他人と違った人間だけど、特別ななにかを持ってますね、ならこの世に存在していいですよ、認めてあげますよって言ってるみたいで、ぞっとするなあ」
アルケミスト / パウロ・コエーリョ (山川 紘矢 訳)
p.28
『〜中略〜 まだ若い頃は、すべてがはっきりしていて、すべてが可能だ。夢を見ることも、自分の人生に起こってほしいすべてのことにあこがれることも、恐れない。ところが、時がたつうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと、彼らに思い込ませ始めるのだ』
p.30
『結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ。』
p.101
『〜中略〜 私は今だけにしか興味を持っていません。もし常に今に心を集中していれば、幸せになれます。〜』
p.152
『どうして僕たちは自分の心に耳を傾けなければならないのですか?』
「お前の心があるところが、お前の宝物を見つける場所だからだ」
『でも僕の心はゆれ動いています。〜中略〜心は自分の夢を持ち、感情的になり、砂漠の女のことを思って情熱的になります。そして僕にいろいろなことを質問し、僕が彼女のことを考えると、何日も僕を眠らせてくれません。』
「おやおや、それは良いことではないか。お前の心が生きている証拠だ。心が言わねばならないことを、聞き続けなさい。」
この本を盗む者は / 深緑 野分
『害のあるものを禁じればきれいになるけど、何が害なのかを決める人は、自由や平等までなくさないよう考えられる人なのかって意味』
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