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海外帯同の現実的な目処をつける(自身のキャリアを考える)

前回の記事で、妻が海外赴任の内々辞を頂き、家族全員で帯同することまで決めました。
帯同するとなると、配偶者である私は、日本での今の仕事を続けられなくなります。
私の会社では、事情による休職(海外帯同など)の制度があり、さらに下の子に対する育休を取得する事ができたため、両方をフル活用しました。
ただ帯同予定期間が3年と長かったので、所属長・人事承認を得るための審査が必要でした。また、今後のキャリアの目処も必要でした。

休職を決めるまでの経緯

会社規定と状況を整理してみると、幸運にも育休を取れそうだとわかり、1年の育休を先に取得する方向で上司に相談しました。実は、もともと2020年4月に下の子の育休を取得予定でしたが、その当時は緊急事態宣言下のため育休の代わりにコロナ特別休暇を取得していました※。
上司は、驚きはされましたが、すぐに切り替えて他の方の事例や制度について、アドバイスしてくれました。もともと上司は海外駐在員の接点が多く、かつコロナ特別休暇への切り替えも上司が勧めていただいたこともあり、大変助かりました。
ただ、3年間の休職については、(育休が1年あるとはいえ)所属長や人事の審査が必要でした。主に妻の駐在先や職務、私の会社内評価、さらには3年きっかりで復職する目処をつけることでした。この時ばかりは、同じ会社で10年ほど働き続けていたことがプラスになりました。所属する事業部長が元上司の関係だったことなど、運も味方についてくれました。
(あとあとに上司から伝え聞いた話によると、帯同か国内居残りか迷っている状態だと、職場としては引き止める方向に説得する必要があったと伺いました。そりゃそうですよね)
※このときに育休を取っていたら、帯同の全期間が都合休職になりキャッシュフローなどの問題や手間が出ていました。育休中は給付金や年金免除のメリットがあり、休むなら都合休職より育休の方がいい。

休職以外に選択肢はあったのか

・今の会社を辞める選択も考えたことはありました。ただ、あくまで帯同する立場でイギリスに行くので、育児家事を優先すべきと考えて選択肢から外しました。加えて、育休と比べると、一から新しい会社でやり直すより、現職に戻った方がスムーズに復職できるとも思っています。
・今の会社でイギリス拠点に駐在する、なんて、願ったり叶ったりな選択肢も妄想はしました。ただ、自分からアクションを起こせる範囲が非常に限られていて、現実的ではないと保留にしていました。また、退社と同じように、子供二人の育児と家事をしながら、外国で共働きをするイメージはあまり湧きませんでした(なのでこれを実現した知人は本当に凄いと思う)。配偶者が駐在員として忙しくなるので、帯同したからには家事育児だけで手一杯になるだろうと。実際に出国後3-4ヶ月はどうしても手が空かない状況です。

あとがき

こうして帯同に伴って長い休職に突入することになりました。ただやはり、3年は長いので、生活が落ちついたら何かしらの社会貢献はしたいと思っています。帰国後に復職するつもりなので、休む期間が長ければ長いほどスキルが退化し、結局離職しそうな不安との戦いです(普通の育休なら数ヶ月や1-2年で戻る)。語学はそこまで不自由しないので語学学校はパスして、落ち着いたらオープンソースのコミュニティや現地のボランティアなどを探します。

今日日、海外帯同でもそうですし、育児や介護においてキャリアに穴が空くことは多々あります。上司にも、私が悩んでいることは、子供がいる女性は全員通る道だと諭され、いざ自分の身になると気になって眠れなくなりました。個人的にはできるかぎり所得を得られる方向で考える方が短期・中期の両面でベターだなと思うようになってきました。私の場合は日本円の家計管理をしていたこともあり、イギリスで自分の外貨貯蓄や外貨所得がなく、決済や支払いに妻のカードを使うのがとても面倒です...(細かい話ですが、Web決済は本人確認が必要な場合が多く、自分でできないのは非常に手間です)

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