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TSUTAYA渋谷店リニューアルから考える日本経済の価値観の変遷ー2010年LA郊外:顧客がいなくなったレンタルDVD店から考えるー

渋谷TSUTAYAの大変貌は復活の序章かもしれない
「インフラを作る」企業ミッションの再定義だ
東洋経済オンライン

ニュース概要

●TSUTAYAの旗艦店舗である渋谷店のレンタルビデオスペースを閉鎖。

●その代わりに漫画やキャラクター、デザインなどの知的財産に関係するショップを展開する「スペース貸し業」を展開

●この事業は近年の推し活ブームやコロナ後の直接の交流へのニーズからの追い風によるもの

●実際、CCC(カルチュアル・コンビニエンス・クラブ:TSUTAYAの運営会社)は近年、商品を提供から体験を提供するビジネスモデルへの転換を図っている。


このニュース記事にもあるように、私自身TSUTAYAのイメージを挙げるとすればレンタルビデオショップというイメージがある。
実際、不登校を何度も経験しているため夜な夜なTSUTAYAに行き、新譜のCDの試し聞きしたり、学校をさぼって映画のビデオやDVDをよく見ていた記憶がある。
しかし、私自身も大学生になると徐々にTSUTAYAが少なくなっていたように思える。

特に印象的だったのが留学先のLAでの経験。
当時、アメリカでもTSUTAYAのような業態としてブロックバスターという企業があった。
実際、調べてみると最盛期には従業員数6万人以上、店舗数も世界中に9000店舗も展開していた大企業だ。

留学先の自宅の近くにたまたまあったことと、その時就職活動のリサーチ目的で今アメリカではどのような商品が売れているか調べるために入店したことがある。
入ってみるとLAらしく十分すぎるほど広い店内なのだが、お客がほとんどいない状況だ。
店員さんもかなり暇そうなので、「仕事にならないかも?」と思い、店員さんに今売れ筋の商品を尋ねてみた。
店員さん曰く、
「店頭にあるBIGタイトルの作品が人気だけど、今だとネットで購入しPLAYできるようになったから、なかなか店頭のパッケージ商品を買う人がいなくなった」
とのこと

そう、この時(2010年)すでにアメリカではレンタルDVD産業は過去のものとなっていたのだ。
ネットニュースなどから日本国内でもレンタルDVD産業は過去のものになりつつあると伝えられていたが、ニュースで聴くのと現地で体験する事とはかなり違っていた。
「TSUTAYAも2,3年後にはこうなるだろうな」と心から思った。

帰国後、日本国内での就職イベントでたまたまCCCのブースを見かけた。
そこにはこう大きな文字で書いてあった
「CCCはレンタルDVD事業から脱し、T-POINTを通じた経済インフラ事業へとシフトします!」
「CCCの第二創業期を支える新卒者求む!」

CCCにとって、2011年が第二創業期だとすると、2023年は第三創業期なのかもしれない。
それは日本の社会経済で重要視されるものが、モノ(所有)⇒ 金(金融)⇒ 経験(交流)と変わってきた事にそのままなぞられるように思える


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