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出版社の未来、10年後はどうなっている?  電子書籍主流、紙は趣味的な分野で残る? 識者の見解から考察 Real Sound 2024.2.17 元城健

参照記事


【記事概略】

■紙の雑誌は低調だが電子書籍は好調

特に、マンガや小説のメディアミックは堅調。
雑誌は厳しい状況

■電子書籍が出版界の主流に

20代を中心にマンガは紙媒体から電子媒体に需要がシフト

■所有欲を満たす紙の本が増える

書籍の“グッズ化”が進む見通し

【感想】

私自身、書籍は紙派です。
というのも、ある程度の分量のある書籍の場合、今のところ電子よりも紙媒体の方が視認性が高く、ページ送りも自然にできるからです。
そういった理由で書籍は紙が多いのが現状です。

ですが、雑誌については違います。
雑誌の場合は大抵短時間でパラパラ読むものなので、あまり視認性を意識する必要がありませんので。
そのことを考えると、20代の電子書籍受容の背景にはマンガなどのコンテンツとスマホの普及の相乗効果泣きもします。

とはいえ、業界全体の生産配送コストを考えると書籍の電子化の方法は今後高まることは間違えないと思います。
実際、私自身今でも読んでいる少年週刊ジャンプでは電子版だと発売日前に「チョイ見せ」コンテンツがあるなど紙媒体にないサービスも提供しています。
雑誌、特に週刊誌は製造も配送もコストが高いため、電子化する事へのメリットはかなり大きいでしょう。

ただ、だからと言って紙媒体がなくなるといった事はこの記事にもあるように私自身もないと思います。
実際、紙媒体(パッケージ)を持っている事のメリット大きいと思います。
例えば、今では珍しくなったCDやDVDもアイドルやアニメなどの分野ではスタンダード版、プレミアム版、限定プレミアム版、初回限定版など
同じコンテンツでも特典を分けることで多くの利益とファンを楽しませています。
また、握手会や限定ベントの応募券など様々な特典と合わせて販売しているのもイメージが湧くと思います。

私はこのようなことは音楽やアニメーションだけでなく、書籍でも一般的になっていくと思います。
これまでも、筆者のサイン会というのは一般的な初回限定の特典だったりしました。
しかし、今後は筆者や作者の講演会やセミナー、ファン同士の交流会など書籍が「コンテンツを提供するだけのもの」ではなく「コミュニケーションを創出するもの」と変化していくと思います。

思えば、個人的で一人でやり込んでいく要素が大きかったゲームの業界でも、任天堂のWii発売後、「みんなで楽しむもの」となります。、
その後、ソーシャルゲームが一般的になると「世界中からアクセスしてやるもの」になります。
つまり、ゲームは単に「提供されたコンテンツを楽しむもの」から、「コンテンツをコミュニケーションとともに楽しむもの」に変化してきたわけです。

このように、今後は書籍もコミュニケーションのハブとして消費されるようになる可能性は高いと思います。
その際、パッケージとしての紙媒体の書籍は残っていくと思われます。

【感想 まとめ】

●電子書籍の普及はスマホの普及とマンガ人気の影響が大きいのでは
●雑誌は電子化が主流になるのでは
●紙媒体の本は「コンテンツの提供物」から「コミュニケーションのハブ」へと変わっていくのでは


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