ROA ROE
企業の総合的な収益力を判断するための指標
●ROA:総資産利益率(Return on Assets)
企業が所有している資産(総資産)を使って、どれだけの利益をあげているかを示す指標
当期純利益÷資産合計=ROA
●ROAを分解すると?
売上高÷資産合計×当期純利益÷売上高
●ビジネスの流れにあてはめると?
資産を使って商品を作り、売上を上げるまでの効率性
→総資産回転率
売上から利益を得る際の収益性
→売上高当期純利益率
※ROAを高めるには?
①総資産回転率を向上させる(資産の稼働率を高める)
②売上高当期純利益率を向上させる(コスト削減)
※日本の上場企業のROA平均値→約3%弱
※米国企業のROA平均値→約6%
●ROE:自己資本利益率(Return on Equity)
株主の持ち分である自己資本が(通常1年間に)どれだけの利益を上げているのかを示す
当期純利益÷自己資本=ROE
●ROEを分解すると?
売上高÷資産合計×当期純利益÷売上高×資産合計÷自己資本
●ビジネスの流れにあてはめると?
株主から集めた資本の割合→財務レバレッジ
資産を使って商品を作り、売上をあげるまでの効率性→総資産回転率
売上から利益をあげる際の収益性→売上高当期純利益率
●ROEを高めるためには?
①財務レバレッジを高める(負債の割合を増やす)
②総資産回転率もしくは、売上高当期純利益率を高める
日本の上場企業のROE平均値→約9.8%弱
米国企業の平均値→約15%
●まとめ
■ROAとROEの使い分けを理解する
ROA→経営者の経営手腕を把握
ROE→株主への見返りの大きさを把握
■ROEが高ければ全てが良いわけではない
財務レバレッジが高くなると負債過多となり、財務リスクが増大!!