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寄宿舎・寮生活の話

寮生活は現在でいえば簡単な施設にちかいと思われます。

一部屋常に5人の障碍者がねとまりし、5人の障碍者に対して各部屋の担当者が男女それぞれに二名で面倒をみることになり、その部屋が8部屋あるという形になっていました。

その2名の職員は毎日代わる代わるはいってくる重度のお子さんの面倒をみるのにかかりっきりになり、私をふくめた3人はすべて自分でやりなさいというような形で放っておかれていました。

決まった時間に朝食や夕食をとらないとならないのですが、時間が間に合わず食事がとれなかったり入浴ができないなどということも度々起こっていました。

今考えるとこのことの経験が、本当ならば自分のことをすべて自分でやらなければいけないから、あまり周りに迷惑をかけてはいけないということに考えにいたり、ヘルパーに気を使ったり水分を極力とらないという生活の根幹に影響を与えているのかもしれないと思います。


寮に入るのは嫌でしたが、結果として協調性だったり、人に対するやさしさなどは学べたかとは思うので、障碍があっても自分の家族だけではない集団生活というなかで生活してみることは、案外必要なことかもしれないなと思います。

もちろん大変な事もあります。

最初の寮生活はとても不安で嫌なものでしたが、まだ家で一人で薄暗い部屋に長い時間いるよりはましかと思って楽しむように努力していました。

寮生活に対する不安も1年くらいたつ頃にはなくなり、寮生活を楽しめるようになったことを考えると、ご家族が障碍当事者本人の面倒を見るのがきつい等の話を聞くと、私は週5で寮に入っていたというのは私にとっても家族にとっても良い関係を保つために必要不可欠だったのかなと最近の家族関係の嫌なニュースを聞くたびに思い返されます。


私が高校生くらいになると、私の学校の同級生の兄弟親戚等は結婚適齢期といわれる年代の方がおおく、私たち障碍者がいることでその縁談が破談になるというような話をよく聞いていたので、うちの兄や親戚にもしかして自分の存在で迷惑をかけているのではないかと心配になるようになりました。


もう一つ今にして思えば家族に感謝しなくてはならないのが、やはり障碍をもっているものが家族親戚にいることで、離婚や養育トラブルがよくおこっていたのですが、そういったことがなく過ごせることができたのはよかったのかなとおもっています。


ただ、ある1点だけ私が小学校4年~高校2年の年まで、そのある1点に非常に悩ましい出来事に付きまとわれることになりました。


この点、書くべきか書かざるべきか悩むことですし、できれば有料にしたいと思うところでもあるし、一方でお金を払ってまで、そんなことを読みたいかと思うところでもあるし、私が墓場まで持っていくべき話なんじゃないかとも思うし、そんな話聞きたくないよと思われる方もいるだろうし、で、悩みますね。

ぶっちゃけた話、

「学校時代の思い出は?楽しかった事は?友達は?」

ということを聞かれたりしますが、この強烈な出来事が7年にわたってつづいたせいで学生時代の出来事といえばソコしか思い出せないんですよね。

気が向いたら書こうと思います。

やっぱり無理だとなったらごめんなさい。


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