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【漫画】私は何で構成されているのか

好き、ではなく構成。

しかも映画でも本でもなく漫画であり、幅広い年代が参加している姿は、とても日本的に感じたこの企画。

twitterでも、リアルのzoom飲みでも話題になり(みんな気になっていたみたい)それ自体に、漫画って身近な存在なんだなぁと感じた。

昨日は鬼滅の刃が連載終了したとのことで、yahooニュースでも何本か記事が上がっていた。多くの日本人にとって共通の話題なのだと、ちょっとそわそわ。

気になる人がいるから話題として取り上げられるわけだけど、海外とかで漫画が一面に取り上げられることはあるのだろうか。あまり国民全体の共通の話題となっているイメージはない。

漫画についてそんな感想を持ちながら、じゃあ漫画が共通言語として通じる国のわたしはどんなもので構成されるかと考えてみると、下記の5作品になった。

❶Papa told me / 榛野なな恵 →孤独との付き合い方
❷MASTERキートン / 浦沢直樹 →歴史未知への好感
❸カードキャプターさくら /CLAMP →常識の前提
❹ハイキュー!! / 古舘春一 →一般人であることの肯定
❺ポケットモンスターSPECIAL / 日下秀憲(真斗・山本サトシ)→理想の世界

❶Papa told me / 榛野なな恵 →孤独との付き合い方

上記の5作品の中で1番紹介が難しかった。
知っている人が少ないし、小学生の時のある一場面と密接に結びついているから、思い出すことも少し苦しい。

作品としては、小学校4年生の知世(ちせ)ちゃんとシングルファーザーのお父さんがメインキャラクターのオムニバス形式のお話。

(だいたい)世間とのずれに悩みを抱えている人が登場し、知世ちゃん親子と直接的・間接的に関わって、最後には少し前を向けるようなストーリーになっている。

この作品は、少し前を向く、という気持ちを持たせてくれたことでもわたしを構成しているけれど、1番は、先に書いた小学生の頃の思い出と結びついて、基本的な孤独との付き合い方を教えてくれたところだろうか。

私の離婚した母が、両親が離婚した知世ちゃんの友達のエピソードを読んで泣いていたことがある。
h17ataはこんな気持ちだったのかと聞いてきて、何を答えたか覚えていないけれど、内心は冷たい怒りがあった。「あんたがそれを言うんか」

それは覚えている限り1番古い怒りの感情だったし、今回振り返るとわかってもらえない=孤独を自覚したきっかけのように感じる。

Papa told me は、わたしが付き合っていくべき、悲しさや喜び含むもやもやした孤独との付き合い方の基礎を構成する漫画。

読み返したら、いい事何も書いてなかった。すごく素敵な話なんだよ!読むと幸せになれるよ!

ふー、ちょっと疲れた・・・・

Papa told me / 榛野なな恵

❷MASTERキートン / 浦沢直樹 →歴史未知への興味

出会いは、たくさん置いてあった幼馴染の家の1冊を貪り読んだ時から。

浦沢さんの作品はたくさん読んだけど、MASTERキートンが大好きなのは1番わくわくしたからかな。現在につながる歴史に初めて出会った。

それまで歴史というと、江戸・戦国・ルネッサンスやギリシャなど古い時代しか頭になかったので、1970年代~現代のヨーロッパの歴史は現代と密接に繋がっていて、近代・現代史に興味がわくきっかけに。

一方で、主人公の平賀=キートン・太一は保険の調査員と考古学者(元軍人でもあるけど)をしていて世界を飛び回るものだから、小学生だったわたしにとって、見たこともない世界や新しいものとのポジティブな付き合い方(人種や習慣など)を教えてくれた。

近現代含む歴史とその知識、知らないことが面白いことだと思う基礎は、MASTERキートンからだと思う。

MASTERキートン / 浦沢直樹

❸カードキャプターさくら /CLAMP →常識の前提

好きな人は誰でもいいよね、自分と違ってもそういうもんだよね、と思える基礎はこの作品の影響が強いような.....

人生で初めて買ってもらった漫画シリーズで、高校生頃までこの作品の中身の濃さ(BL・GL・年の差・異種愛etc.)に気付かなかったことが、刷り込みの深さを物語ってる。
保育園、小学生の時変だと思わなかったもんね。
高校でやばいと思った時に、わたしは偏見を獲得していたということを後々気付いた。
まっさらな保育園児にとって、上に書いた愛ってヘンも何もないんだよね。好きなんだね、で終わるところから随分遠くへいったみたい。

ただし、人生初期にカードキャプターさくら薫陶があったおかげで、この手の問題に疑問を持つことに疑問をもつようになった?のかもしれない。

カードキャプターさくら /CLAMP

❹ハイキュー!! / 古舘春一 →賢い市民の肯定

大学生の時から、「賢い市民」になりたいと常々思っていた。

本来の「賢い市民」を語り出すと、多分ぐだぐたになるので、知識と判断力と行動力がある一般人的な意味合いで理解してもらえたら嬉しい。

「ハイキュー!!」には、バレーボールに対するこの「賢い市民」がたくさんいて、且つその「賢い市民」としての生き方も肯定して応援してくれている描写が切なくなるくらい好きだー。

天才として描かれていても、主要人物であっても職業としてバレーボールを選ばない自由があり、でもバレーボールを愛してる。

これって別にバレーボールだけでなく、他のものにもあてはめられて、わたしにとってそれは合唱だし、音楽だった。
小中高大の間ずっと合唱をやっていて、それを職業にする憧れもあったしわたしも歌っていたんだよ、というようなもやもやがあった。
それがなんとなく晴れて、改めて合唱や音楽と向き合えたのは 「ハイキュー!!」 のおかげ。

続ける人も やめる人も 関わり方をかえた人も 応援できる漫画です。

ハイキュー!! / 古舘春一

❺ポケットモンスターSPECIAL / 日下秀憲(真斗・山本サトシ)→理想の世界

ポケモンはわたしにとっての理想の世界。

小学生の時にポケモンに乗って登校する夢をみて、相棒がいる世界はどれだけ楽しく、頼もしかろうと羨ましくなったことを覚えてる。
だから名探偵ピカチュウとか、ちょっと泣けた。

ポケスペの世界はアニメ版と違い、発売されるゲームに合わせ図鑑所有者達(主人公)が交代していく。
伏線は多いけど、わたしにとって特にここが!という作品ではない。
ただ世界が好き。ポケモンと関わる人々の生活が描かれてるのがいい。
ポケモンにはたくさん派生作品があるけれど、ポケスペが一番理想の世界に近い。
もちろん、前作の主人公が出てきたりする戦隊的展開もわくわくするけどね!

ポケットモンスターSPECIAL / 日下秀憲(真斗・山本サトシ)

以上です。

長くなった.....
漫画は熱くなってしまって、最初に選ぶべき話題じゃなかったな。
文章力向上と、自分が何を考えているかを把握することが課題。
とりあえず何がどう好きなのか、構成しているのか考える良い機会になりました。

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