めっちゃかっこいいフィロソフィーのダンスをスペックで語ってみる
前回の記事はフィロソフィーのダンスの魅力を語るぞ、と決意だけ語ってましたが、今回からちゃんと良さを語ってみようと思います。
その前に、3/15発売の新曲「熱風が流転する」の先行配信が始まりましたね。テレビアニメ「あやかしトライアングル」のオープニング曲で、アニメ放送開始に合わせての先行配信です。
深夜アニメを見るのは多分けいおん以来だと思うんですが、推しの曲が放送されるのも、曲のCMが流れるのも結構嬉しいですね。サウンドもかっこいいのでぜひチェックしてみてください。ちょっとミステリアスな雰囲気にウネリ系ベースと強めのキックのビート感が好きです。バンドセットでぜひ見たいですね。
アニメもフィロのスもどんどん盛り上がっていって欲しいです。
はじめに
フィロソフィーのダンスは、奥津マリリさん(マリリ)、佐藤まりあさん(あんぬちゃん)、日向ハルさん(ハルちゃん)、木葭ののさん(きよし ののちゃん)、香山ななこさん(ななこちゃん)の5人からなるアイドルグループです。
元々はマリリ、あんぬちゃん、ハルちゃんと、もう一人のオリジナルメンバー・十束おとはさん(おとはす)の4人からなるグループだったのですが、メジャー1stアルバムプロモーション中の昨年3月におとはすが卒業を発表。その際、同時に中途採用オーディションの開催が告知され、その後おとはすを含むメンバー4人が書類選考を含むすべての審査の中心となるオーディションを実施し、昨年の11/19のおとはす卒コンの場で新メンバ2人が発表される、というなかなか壮大なドラマを経て今に至ってます。そしてその過程はドキュメンタリーという形で全てYoutubeで公開されています。結構ボリュームありますが、メンバーの個性や想いもたっぷり収録されているのでファン必見のコンテンツです。
新メンバーであるののちゃん、ななこちゃんは既にキラキラとしたフレッシュオーラだけではないとてつもない存在感を発揮していますので、これからの活躍や作品が楽しみです。
なお、フィロのスの魅力を語る上で、卒業されたおとはすや過去の作品についても触れないわけにはいかないので、そのあたりは軌跡も含め良さを紹介したいと思います。
プロファイル
今回はコンセプト面からフィロソフィーのダンスの魅力を紹介してみようと思います。
はじめに執筆時点の公式サイトのプロファイルを引用します。
Wikipedia にもいろいろ詳しく書かれているので、そちらもぜひ参照いただきたいのですが、Funk・Soul・Discoと書かれている通り、まずその音楽性のコアはめっちゃ踊れます。
アイドルのライブって、振りコピとかサイリウムとかをパッと想像しちゃうのですが、そういうも多少ありつつ、ライブはみんな好き勝手に体を動かす感じでめっちゃ楽しいです。
こちらはライブでの定番でもある「ダンス・ファウンダー」という曲で、2019年のりんご音楽祭というフェスでの様子です。(この頃は僕も存在を知りませんでした)
「ここに間違ったステップなんてないんだ
誰のものでもない方法で踊れ」
というサビの歌詞通り、決まった踊りに合わせるんじゃなくて、音に合わせて自由に体動かして踊って楽しめて超最高です。
プロデューサーもすごい
もう一つ、フィロソフィーのダンスのコンセプトを語る上で、仕掛け人であり、プロデューサー(元)である加茂啓太郎さんについても触れます。
こちらは加茂さんご自身の文章を引用します。
フィロソフィーのダンスはこの発想から全て始まっており、アイドルに詳しくないおおよその方がイメージするアイドル像を軽々超える存在であることも最初にお伝えします。
加茂啓太郎さんは、フィロのスきっかけできちんと認識した方なのですが、元々90年代から東芝EMIやユニバーサルミュージックで新人発掘をされていた方で、『ウルフルズ、氣志團、ナンバーガール、スーパーバタードッグ、ベースボールベアー、Art-School、フジファブリック、相対性理論、Mrs GREEN APPLE等を発掘、育成』というプロフィールは、ひと目見て超やり手とわかりますし、そうそうたる名前の共通事項は「唯一無二で個性的」かつ「オルタナティブ」だと思います。
この人がある日突然アイドルに目覚めて、コンセプトメイクから全て作ったアイドルグループ、というだけでちょっとヤバそうという予感しませんか。
アイドルプロデューサーというとAKBや坂道グループの秋元康さん、モーニング娘。のつんく♂さん、Perfume やきゃりーぱみゅぱみゅの中田ヤスタカさんなど、パッと思いつくだけでも色濃い方々がいますが、みなアイドルのカラーそのものを作っている方だと思います。そしてフィロソフィーのダンスについても、やはり加茂さんの描くコンセプトが色濃い特徴を作っていると思います。
加茂さんの描いたビジョンの通り、アイドルでありつつ、曲も歌も良いという時点で従来のアイドルのイメージは超えるんじゃないでしょうか。(アイドル戦国時代の現代において、僕が知らないだけで実際にはたくさんいるのかもしれませんが)
ちなみに個人的にフィロのスを知って最初に驚いたのは、バンドセットでのライブですね。フィロのスは要所要所でバンドセットのワンマンライブをやっているのですが、アイドルがバンド率いるなんてそれだけで想像超えてましたし、毎回バンドがいいんですよね。
こちらは現在公開されている唯一の新体制のライブ映像で、2022/11/19の音はす卒コンで新メンバーが発表された際に披露された新曲「Gimme Five!」です。
バンドメンバーはこちら。
Key.松本ジュン
Gt.田口慎二
Ba.千ヶ崎学
Dr.小笠原拓海
フィロのスのコアコンセプトはダンス・ミュージックなので、生バンドとの相性が抜群なんです。
この時のバンドも最高なんですが、リズム隊は特にど鉄板で、千ヶ崎さんはキリンジのベーシストで大森靖子ちゃんの新アルバム「超天獄」で超エグいベース弾いてる変態ですし(めっちゃ褒めてる)、小笠原さんは山下達郎さんのバンドをやっているスーパードラマーです。
先程の引用元も含め、この2つのテキストで語られているアイドルの面白さやプロデューサーならではの着眼点はどれもとても面白く興味深いので、ぜひじっくりご覧になっていただきたいです。
加茂さんは、別の記事でアイドルとプロデューサーの関係について、映画における役者と監督に例えています。
どちらかだけでは作品は作れませんし、名作と呼ばれる映画は監督も役者も脚本も衣装も色んな人たちが関わって作られるわけで、エンターテインメントのおけるアイドルの考え方も少し変わりました。
ちなみに加茂さんのことをプロデューサー(元)と書いた訳ですが、実はメジャーデビューしてから組織体制上、プロデューサーという役割ではなくなっており、アルバムクレジットにはスーパーバイザーという謎の肩書になっています。
現在の立ち位置にについては、これまた別の記事で
と、わかりそうでよくわからない表現で説明されています。(スターウォーズへの理解度と思い入れによって解釈が変わるような…)
ただ、いずれにしても生みの親であり、育ての親であることは間違いありません。御本人は現在別のアーティストのプロデューサーをされていますが、第二章も引き続きスーパーバイザーとして遠くからでもチームを見守り支えてくれているのだと思います。
今回はコンセプト面からフィロソフィーのダンスやアイドルについての魅力、面白さを紹介しました。
次回は、個性的なメンバーについての魅力を書いてみようと思います。
最後まで読んでくださって、どうもありがとうございます。
追記:
2023/2/15に配信開始された『ファイナル・アンサー』がめっちゃ大好きなので、こちらの曲を分析しつつ、個性的な各メンバーの魅力について深堀りしてみました!
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