赤信号
"赤信号で止まることもいつからかできなくなって
時間にも自分にも追われた僕に何が歌えるだろう”
——Blue Mash / 素直——
僕が一番大好きなバンドの、一番好きな曲の、一番好きな歌詞。
だんだんと、身も心も大人になり始めて、
大阪という街では赤信号でも渡るらしいという捻くれた偏見を押し付けられ、梅田の街でひとり煙を吐く。
赤信号の時、最近はすこしイラつくようになった。
赤信号にムカついているというよりは、もうちょっとで渡れたよなとか、ただでさえ時間がないのに、とか。自分に対して憤怒している。くやしい。
ライブ終わりの深夜は、最寄り駅からの独りぼっちの帰り道はだいたい赤信号もわたってる。というか渡れるぐらい僕の街は田舎なのである。
すこし歩けば鈴虫の音が聞こえたりとか、自動販売機にちっちゃい虫が散布してたり。駅周辺しか栄えていない僕の街。
貴女の街はどうですか?
僕は最近、なにかと押し潰された日々を送ってるよ。大丈夫じゃない君のために生きてる。自分が大丈夫じゃなかったら、君を大丈夫にできないからね。今は赤信号だけど、ちゃんと待ったら青信号になるよ。それまで進まないでね。
そういや昨日の夢に貴女が出てきたよ。手を繋いで飛んでた。僕が泣くのは嫌だから、貴女が泣いていいよ。永遠には生きられないって、歳を重ねるごとに悟ってきたけど、貴女のためなら終わりのある永遠も悪くないな。
僕はもう寝るけど、君はちゃんと寝れてるかな。
明日が怖いって泣いてないかな。その泣き声が聴こえるとこまで行きたいな。
明日もゆっくり生きもがこうね。
おやすみ。
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