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楽しいWORLD OF HORROR ~身の毛がよだつような植物学者のとっぴな喧伝~

この記事にはWORLD OF HORRORのネタバレが存分に含まれています!
この記事にはホラーテイストな画像が含まれています!

Q.WORLD OF HORRORって何?
A.伊藤淳二さんとラブクラフトさんから強い影響を受けた、ローグライトADVホラーゲームだよ。
現在アーリーアクセスですが十分に遊ぶことができるボリュームですよ!

Q.この記事は?
A.メインシナリオの一つを自分なりに日本語翻訳したものです。
関係ないですけど『裏バイト:逃亡禁止』という漫画に数ヶ月前からはまってます。面白いですよね。それとインセインのシナリオブックも買いました。面白いですよね。

本編

古の神々が再覚醒し、狂気に陥った世界への道を模索している。病院、廃校になった教室、静かなアパート、暗い森の中で、奇妙な生物や不可解な現象が、塩川の住人たちの正気を試す。それは祟りによる混沌か、それとも我々の理解を超えた存在による謀略なのか……

プロローグ

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ある日、あなたはご近所さんに呼び止められた。
話を聞くと旦那さんのシローさんが失踪したとのこと。
奥さんは、東京から取り寄せた新しい肥料のせいではないかと心配しているようだ。

シローさんはどこで何をしているのだろうか?


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シローさんが働いていたガーデニング会社の名刺を手に入れた。
彼の仕事仲間がなにか有益な情報を話してくれるかもしれないな。


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「シローさんは一言で言って変人だよ。仕事の腕は良かったけどね。そういえば先月、東京から殺菌剤の試作品を取り寄せてたな。たしか……どこかで送り先の住所が書いてある送り状を見たと思うんだが……」
そこで年配の男は区切り、何かを思いついたように首を振った。
「今から探すからさ、この土を運んどいてくれないか?」


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送り状はひどい臭いの液体で汚れていた。が、なんとか住所──最低でも部分的には──を確認することができそうだ。

どうやら送り先は、近所の森の中にあるらしい。

菌学マニア

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新種の冬虫夏草属の菌が、ラットに感染して体を乗っ取ることが観察されています。
他の哺乳類にも同じ効果があるのだろうか?


森探索

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辺りは暗い。こんなに深い森だっけ?

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道が突然途切れた。戻らないといけない……

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半分食べられている鹿の死骸に出くわした。

・・・・・

・・・

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未舗装の道を何時間もかけて歩き回ったすえに、ようやく古い屋敷を見つけた。見たこともないような植物が生い茂げり屋敷を覆っている。
屋敷の前には箱でいっぱいのガーデニング会社のミニバンが止まっている。

ゆっくりと警戒しながら屋敷に侵入することにした。


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部屋の中央に足を踏み入れた時、突然床が崩れ、身体が落下していった……


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床にあいた穴の先は、植物が生い茂った地下室だった。
部屋の隅には見覚えのある男が倒れていた。
──それは、行方不明のシローさんだった!

彼を助けてここから脱出しなければ!


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ルール説明:植物が攻撃してくる! 手負いのシローさんを守りながら安全圏へ連れていかなかればならない。
シローさんは毎ターン体力を失います。

  庭師を守る
  庭師を導く
  な、なに!?
  道を切り開く!
植物は意志を持ったように動きわたしたちの脱出を邪魔しようとしているようだ。いや、実際にそうなのだろう。
わたしは消化斧を構える。斧を手に入れたのは幸運だったな。
斧を振り上げてファッキン植物に斬りかかろうとした、その時!
[>な、なに!?

バシューン!

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シローさんの頭頂部が吹き飛び、脳みそが顕になった!
さらに、そこからはキノコが!
わたしの目の前で、シローさんがバケモノに変貌した。しかし、そんなことよりも、まるでサザエさんのオープニングの果物のようにパカッと割れて真上に飛んでいった頭頂部のことが気になって仕方がなかった。
……いかんいかん、わたしは首を振り状況を再確認。
選択肢は2つ。シローさん(?)を叩き割るか、脱出口を塞ぐ植物を叩き割るか。

[>道を切り開く

わたしはシローさんをおいて、脱出することにした。

無事に外に出るが、シローさん(?)が追ってきた。彼のワンパンチはかなり痛い。
殺るしか無いか。もう人じゃないし罪には問われないだろう……
その時、ミニバンのことを思い出した。もしかしたら、シローさんがなにか最悪のことを想定してなにか準備していたかもしれない。

[>ミニバン内を探索する

・・・・・

・・・

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ビンゴ! 即席火炎放射器が転がっていた。映画でよく見かけるしおそらく使えるだろう。

バンから出ると、出待ちしていたシローさんのパンチが飛んできた。モロに喰らいクッラクラ。後一発食らったら致命傷だ。
わたしは力を振り絞って、手持ちのショベルと消化斧をぶん投げた。面白いようにシローさんの体に刺さる。なにも笑えんが。

[>火炎放射を装備

シローさんがキノコを揺らしながら接近。

──カチッ


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汚物は消毒してもいいし上手に焼いても良い。


エピローグ

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あなたは腕の出血を止めようとしながら、庭師の身体を見下ろした。
シロ-さんが発見したこの奇妙な菌のことは誰にも知られてはいけない。
あなたはミニバンから殺菌剤を取り出して屋敷の中に運び、火をつけた。

炎がすべてを隠してくれることを願い、あなたは帰路についた。

身の毛がよだつような植物学者のとっぴな喧伝 終

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