楽しいWORLD OF HORROR ～暴力的な通夜の残忍な詩～

この記事にはWORLD OF HORRORのネタバレが存分に含まれています！
この記事にはホラーテイストな画像が含まれています！

Q．WORLD OF HORRORって何？
A．伊藤淳二さんとラブクラフトさんから強い影響を受けた、ローグライトADVホラーゲームだよ。アーリーアクセス中は若干安いので、少しでも興味がある人はぜひプレイしてみてね！

Q．この記事は？
A．メインシナリオの一つを自分なりに日本語翻訳したものです。翻訳がめんどいという方は是非参考にしてみてください。明らかに誤訳だろってところがアレば指摘してもらいたいです。

WORLD OF HORROR on Steam

本編

古の神々が再覚醒し、狂気に陥った世界への道を模索している。病院、廃校になった教室、静かなアパート、暗い森の中で、奇妙な生物や不可解な現象が、塩川の住人たちの正気を試す。それは祟りによる混沌か、それとも我々の理解を超えた存在による謀略なのか……

プロローグ

あなたのもとに、公文書らしき手紙が届いた。
東京の法律事務所がなんの用だろう？

「このたびは思いもかけないことで、お悔やみを申し上げます。わたしたちの依頼人であるあなた様のご祖父様がお亡くなりになられました。ご依頼者のご希望により、葬儀を執り行う前に、一夜限りのお通夜をさせていただくことになりました」

手紙の他にお通夜会場の住所と参加予定者のリストが入っているが、そこに並んでいる名前には見覚えがない……

あなたは興味を惹かれ、お通夜に参加することにしました。
大したことは起きないでしょと軽い気持ちで。

お通夜会場

手紙に従い、生い茂った林道を苦労して進んだ。
会場の古いお屋敷は、何度も取り壊しては再建されたように見える。
それで……ほかの参加者はどこ？

21:00

時間はかかったが、人を見つけることができた。
ほかの参加者だろうか？
ここで何が起きているのか聞いてみるべきだろう。

あなたが人影に一歩近づくと、筋肉質な男が見返してきた。
あなたは彼の頬を走る傷跡に嫌でも気づいた。
「爺さんの骸は寝室にあるから、行きたきゃ行ってみな」と男が言った。

ハンカチで鼻を抑えて暗い部屋に入ると……
こんな場所に”ひいおじいちゃん”を置いておくなんて信じられない！

お辞儀と拍手の正しいやり方ってどうだっけ？
誰か知らないかな？

22:00

廊下に戻ると他の”家族”が到着していた。
あなたは、すべての参加者が小さなカードを見ていることに気がついた。
それがなんなのか聞いてみるべきだろう。

若い女性はあなたに気づくと眉間にシワを寄せた。
あなたは、彼女のネックレスに刻まれたシンボルを間違いなく見たことがある……
「こんなとこに居たい振りはやめておこうよ」

「これか？　持ってっていいぜ。俺には必要ないしな」
男はそう言ってパンフレットを差し出してきた。

この度、急な通知でしたがお通夜に参加していただきましたこと、ご依頼者様の代わって感謝いたします。
彼は霊的な人であり、わたしたちが厳密に従うよう求めた指示を残しました。

以下、詳細な指示

[>遺体のもとに戻り指示の通り祈る

[>遺体の足を調べる

足の爪先に、奇妙なシンボルのタトゥーが入っていた。
あなたはパンフレットにタトゥーを描いた。

23:00

”家族”全員が暖炉付近に集まっている。皆が夜明けを待っているのが見て取れる。

妙なことに、皆がお通夜に無関心なように見える。
もっと探索して何が出来るかを調べるべきなのでは？

[>　暖炉に火を灯す

追加の薪が見つからなかった。疲れただけ。

ストレージルームへ

あなたは新聞の写真を見て、すぐにこの場所に気が付き身震いする。
三年前、ここで首を吊った男がいたのだ……
なぜ、こんな場所で通夜が開催されているんだ？

0：00

日付が変わった。祈りにいくべきだろう。

死体が……消えていた……

蓊鬱(おううつ)たる書斎へ

みたところ誰かがこの部屋の家具をすべて撤去したようだ。
生い茂った植物が 不安な影を落としている……

みんな、どこへ……？

25：00

あなたはなんとかゲストの一人を見つけた。
彼は震えていている事を除くと無事なようだ。
あなたたち二人はここから出ようと決めたが……

出入り口が無くなっていた。

26：00

廊下はくねくねと曲がりくねっていて、あなたを屋敷に閉じ込めている。
他のゲストの声がどこかで聞こえるのではと思うが、これ以上迷い込むリスクを犯すべきか？

再び蓊鬱たる書斎

[>植物に餌を与える
　植物を切る

自分の手を切って、土壌に血を流す。これで十分だと良いが……

ストレージルームで……

27：00

今、他のゲストは無事あなたたちと共にいる。
屋敷全体にヒビが入ったり動いたりしている。

そして、次は何が起きるのかと戦々恐々している。

お通夜が終わりに近づくにつれ、屋敷全体がさらに揺れて壁が崩れ始め、あなたたちがどこにいたのか、衝撃的な真実が明らかになった……

廊下の壁が崩壊し、異質な景色が現れた。
スライム状の足がゆっくりと近づいて来ると同時に、口の中で血の味を感じる。

頭の中で響く声が何をすべきが教えてくれる……

　ゲストを殺す
　ゲストを殺す
[>呪われたシンボルを刻む

残りの壁が崩れ去ると、”おじさん”のむくんだ死体がゆっくりと部屋の中に浮かんでくる。
「契約ハ……マダ終ワッテイナイ……」

…△…△…△△……！　キックキックキキック！

・・・・・

・・・

・

「契約ハ……無効……」

頭の中の声が大きくなり、全てが闇の中に落ちた……。
目を覚ますと、草の上に横たわっている自分に気がついた。
あの古い屋敷はどこにもない。隣では他のゲストあなたと同じように混乱している。
全ては悪い夢だったような気がする。
ひいおじいさんを名乗る男は本当に死を騙ろうとしただけなのだろうか？

エピローグ

あなたと”他の家族 "は、ようやく森を抜け出し、その悪夢を忘れ去ることができた。
一つだけ確かなことは、東京の法律事務所からの手紙は絶対に開かないということ。

暴力的な夜警の残忍な詩　終