楽しいWORLD OF HORROR プレイ日記~悪臭を放つラーメンの腐敗した報告書~
この記事にはWORLD OF HORRORのネタバレが存分に含まれています!
この記事にはホラーテイストな画像が含まれています!
この記事には悪ふざけが含まれています!
Q.WORLD OF HORRORって何?
A.伊藤淳二さんとラブクラフトさんから強い影響を受けた、ローグライトADVホラーゲームだよ。
本編
古の神々が再覚醒し、狂気に陥った世界への道を模索している。病院、廃校になった教室、静かなアパート、暗い森の中で、奇妙な生物や不可解な現象が、塩川の住人たちの正気を試す。それは祟りによる混沌か、それとも我々の理解を超えた存在による謀略なのか……
(ふわふわしたBGM)
わたしの名前は静子、日本の塩川町に住む平凡なJDだよ。いや、元平凡かな?
なぜなら、今、この平凡な町がチョー大変なことになっちゃってて、私は絶讃巻き込まれ中ってわけ!(チョベリバ!)
よくわからないけど、なんかエンシェントゴッド?ってのが復活しようとしているらしいの。だけど異変に気づいているのは私だけ、学校の先生も警察も助けてくれない。これだから大人ってやつは!(プンプン)
んもー、私の青春はどうなっちゃうのー?
第1話 怪奇、ヤバポヨラーメンの謎!
どこからともなく、新たなラーメン店が塩川町にやってきた。
塩川町の住民はすぐにこのラーメンの虜になった。
一度食べたら病みつきになってしまうこのラーメン店には昼夜問わず行列ができている。
客が次々とラーメンをすすっている間、カウンターの向こう側の盲目の店主はただ無言で、しかしニヤニヤとした笑みを浮かべて光るナイフを磨いていた。
あなたは、このラーメンの何がそこまで人を惹きつけているのかを探ることにした。犬肉?まさか人肉?
それとも、神自身の肉……?
1
地元のニュースを見ていると、よく知られた通りが取り上げられていた。
例のラーメン屋の特集だった。
ラーメン評論家が興奮した様子で例のラーメンについて語っている。
その様子を見ていると、あなたのお腹が鳴った。
(日常BGM)
お腹すいたなあ。わたしもあのラーメンを……いやいや、あのラーメンは絶対に危ない。絶対に変なもの入ってるよ。
もしかして、これも古の神?ってのが関わっているのかな。だったら、なんとかしなくちゃ!
そのためにはまず、情報収集と事前準備。それとなにか食べなきゃね。
か弱い女の子の護身用アイテムと言えばシャベルだよね!このさきっぽがキュってなってる感じがチョーラブリー。
※良い子は真似しないでね。
探索で疲れた日は、温かいお風呂につかってヤニ補充!サイコー!
(doomとはそのまんま破滅値。100%になると破滅です)
2
あなたは階段の窓からレストランを見ることが出来る。
あなたは何時間か店の扉を見張っているが、一人たりとも店員が出入りしているところを見かけない。
ブラック企業だ!ゆるせん!労基に連絡してやる!
……だめだ、誰も信じられない。この町を救えるのは私だけだ。
私は孤高のロンリーワンマンアーミー(重複表現)だ。頑張るぞー、おー。
ドアの反対側からガサガサと物音が聞こえた。誰かが部屋に入り込もうとしている……
(奇妙な戦闘曲)
キャー!変態!の○太サンドウェッジ!
……ハッ、さてはラーメン屋の刺客ね!わたしを消そうったってそうはイカの天ぷらよ!我がシャベ流格闘術を受けよ!
ザクザクザクッ!
わたしはベースボールバットを手に入れた!
けどいらないので捨てた。
3
唯一の正しい調査方法は実際に店内に入ってみることだ。
こっちがやられっぱなしだと思ったら大間違いよ!右足を噛まれたら左頬をぶん殴る、それがわたしのやり方よ!
待ってなさいラーメン屋!お前らの悪事は全てまるっとお見通しだ!
ザーザー。
あれ?勝手にテレビがついた……
痛い痛いやばい痛いやばいやばい。本当にやばい。奴らが来てる。奴らって誰?痛い。やばい。早くなんとかしないと。なにを?わからない。とりあえず、今は、ラーメンをなんとかしなきゃ。
4
どうやら、ラーメンの秘密を知ろうとした者はあなただけではなかったようだ。あなたは数時間列に並び続けている。あなたの質問は届かないしどうやら避けられているようだ。
一人で行列に並ぶのってつまらないし大変。しかもなんにも得られなかったしホント最悪。バーカバーカ!
死体に躓くは、その死体はおでこに変な穴が開いてるはもうわけ分かんない。そんな死体に合っても少しびっくりするだけのわたしも意味分かんない。
マジムリ……リスカ……はしないけど、癒やしがほしい……。
かわいいワンちゃんをナデナデして栄養ドリンクを買って気分一新!
と思ってたらドリンクをこぼしちゃってもう最悪!なんなのもう!
ふんだふんだだっふんだ!
このまま引き下がっちゃ女がすたる!なめんなよ!てやんでい!
あなたは深夜になって、店の裏の路地に忍び込んだ。鼻をつまみ、意を決してラーメン屋のゴミを覗き込んだ。
そこにあったのはグロテスクな肉の塊。なんにせよ、サンプルとして役に立つようには見える…。
キッモ。まじナエポヨ。今日はもう寝よ。
5
店の周囲を強烈な匂いが包み込んでいる。油、腐敗臭、そして……。
血の匂い?
行列リベンジ! 今回は前と比べて進みが早い。なんて思っていると、なんかいやーな匂い。初めは油ギットギトにんにくマシマシ系のラーメンねなんて思ってたけど、どーも変なんだよね。そう、なんか肉屋みたいな匂い。
ちょっとムリ。戦略的撤退。
変な露天商に声をかけられた。
『どうです?絶対に気に言ってもらえると思うんですけど』
そう言われたら買うしか無いっしょ。
財布が空っぽになったと思ったら、露天商は消えていて、変わりに友達が立っていた。え?
え?
6
あなたはようやくオーダーまでたどり着いた。
「ラーメン一つ」
オーナーの笑顔が広がる。
ようやくラーメンが食べられ……いやいや、ラーメンの秘密を探れるってこと。今日も疲れたなあ。
わたしはラーメンを待つ間、今朝の出来事を振り返っていた。
なんか変なおっさんに詰め寄られたから適当に話を合わせたらすっごい疲れた。その代わりお金もらったけどなんか間違っちゃったかなって。逃げるかショベればよかったかなあ。
7
あなたは赤いボウルを顔に突きつけられた。
店内はとても混んでいて、あなたは床に座らざるを得ないほどだ。
まさかの座り食いラーメン。いくら行列が長くて混んでるからって、流石に過密ってもんだよこれは。……と文句を言っても仕方ないし……。ああ、コレじゃ犬みたいだな。早い所終わらせてしまおう。
犬といえば、今朝会ったのは犬みたいだったけどなんだったんだろう。
通りを歩いている間、ある街頭からヘドロが滲み出しているのを見た。
あなたは確かめようとそれに近づくと、ヘドロから何かが飛び出してきた!
ギャー!
ガスッガスッガスッ!
おとなしくさせてから、これはUMAかもしれないから写真に撮ってSNSにあげようと思ったら消えていた。逃したバズは大きい。チクショー!
ラスト
あなたはなめらかな手付きでスープを小瓶に詰めて、ラーメンに手を付けることなく店を後にした。
こっそりと誰にも気付かれないように、持ってきた小瓶にスープを入れる。後はこれを研究所に持っていって、キッもい肉と一緒に渡せば終わり。
ゴクリ。一口だけならスープを飲んでも……。いやいや、だめだめ絶対に駄目。ほらほら帰る帰る。
ラーメンは町を救ってからいくらでも食べられるしね。
あなたは分析結果を見たとき、自分の目が信じられなかった。
通常試験では肉にはなにかしらの異常性も見受けられなかった。
だが肉に人間の血を垂らしたとき、恐ろしいことが起きた。
肉が何でできているにせよ、生きているということは間違いない──柔らかい脈を打っているのだから。
あなたの友達は書類をあなたを押し付け、なにやら言い訳をつぶやきながら、次の電車で塩川町を出る準備をしている。
結末
戦いの準備をしてラーメン屋へ向かったあなただったが、薄気味悪い恐怖の決闘は起きなかった。
その代わりに、店があったところがただの隙間になっているのを見つけて、あなたはショックを受けた。
入口があった場所には、ラーメン屋が消えたことにショックを受け取り乱した客たちが並んでいたが、あなたは彼らを無視した。
敷地内を調査していたあなたは、キッチンがあった場所になにかが光っているのを見た。
慎重に近づき肉の塊を見た。そして、叫び声を上げて飛び退いた。
それは、目をだるそうに開き、ニヤリと笑い、ずんぐりと太くて黒い爪でさまよい始めたのだ。
あなたは震えながら帰路の途中、頭の中で薄気味悪いラーメンの息遣いが聞こえてくる。
あなたにできることは、路上で吐くのを止めるだけでした。
あーもう、ほんとひどい目に会った。しばらくラーメンは見たくもない……。ラーメン中毒になっちゃった人たちは今後どうなるかわからないけど、まあそれはわたしに同行できる問題じゃないし。
町もなんかヤババって感じだし。これからどうなっちゃうのかなって感じ。
とほほー。もう怪奇現象は懲り懲りだよぉ~。
悪臭を放つラーメンの腐敗した報告書 終
コレは何?
未だにアーリーアクセスだけれども中身はそこそこ充実していてMODまででているWORLD OF HORRORですが、2020年の年末には公式の日本語化が来るということだったけど、後二週間で年が変わるというのに一向に情報が出ないので、翻訳練習も兼ねて書いてみました。
本来はサブ含めてフル翻訳しようと思ったんですが、かなり労力が必要だと早々に諦めてメインだけ翻訳することにしました。少しでも雰囲気を楽しめていただけたら幸いです。WORLD OF HORRORのプレイ人口が増えればなと。
記事内の翻訳はへっぽこ自英語力+DeepL先生です。ここ、間違ってるぞって所があればコメントで指摘いただけると幸いです。
続編といいますか別シナリオは、反響があれば他にもいくつかお気に入りのシナリオを書こうかなと思っております。
以上。ありがとうございました。
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