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ラピッド・スピード・ストーリーズ

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ハイテンポな痛快娯楽パルプ小説集。派手なアクションが多め。メインコンテンツ。
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2020年4月の記事一覧

ぴ~すふる その7

前回のあらすじ メインヒロイン(性別不明)が登場したぞ! 次に行っちゃう 初めから =>[カフェインのアジト] 「つまり、俺の力が必要ってことか?」 「はい、端的に言ってしまえばそうです」 「ふーむ」 タローとカフェインは、不思議な力で宙に浮かぶ低反発素材のクッションに座って向かい合っていた。 ここはカフェインの秘密基地……じゃなかった。アジト。 そこまで広くない洞窟の半分を、カフェインの乗ってきた脱出船──銀色で楕円形の物体──が占領している。脱出船からはどういう

ぴ~すふる その6

前回のあらすじ てっぺん山の頂上へたどりついたタロー。しかし、マッドも博士の言うアンテナは何処にもない。その代わり、行方不明になっていたカフェイン(雑種犬♂)に出会う。 何処かへ向かうカフェインの後に追ったタローは、謎の穴を見つけたので降りていったのであった。ザッザッザ(SE) 次に行っちゃう 初めから =>[てっぺん山の謎洞窟]  穴の底には30秒ほどでたどりついた。  そこから横に大人がひとりが進める程の高さと幅の洞窟が奥へ伸びている。日は差し込まないが、壁に埋め

ぴ~すふる その5

前回のあらすじ 『ヤセイのヘビ』 ヘビ。普段はおとなしいが、怒ると攻撃的になり近くの生き物に噛み付く。暑いのが嫌いなので、夏は大体いつも怒ってる。毒はないが噛まれるとめちゃくちゃ痛い。 次へ行っちゃう 始めから =>[テッペン山の山頂]  タローがテッペン山の頂上にたどり着いたとき、太陽はようやく傾き始めていた。  そこは比較的広めの広場になっていて周りには雑草しか生えていないので全方位が見渡せた。山道入口方面にはタローが住んでいる街があり、そこから平原に道路が伸びて