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ウォーズ五段までの道のり(三段〜四段編)

さて、ようやく三段〜四段編になります。
ここまで長かった(笑)

正直、三段以上の方は自分なりの勉強法を確立している方ばかりだと思いますので、ここに書くことにどこまで需要があるのか全く分かりませんが、備忘録も兼ねて紹介していきたいと思います。

ただ、私も四段で足踏みしてましたので、あまり自信をもって紹介できるものではありません。私自身、現在色々と模索しております。

三段〜四段の頃の勉強

三段以上になると将棋の基本的なところはかなり身についているのではないかなと思います。ただ、今以上の実力をということになりますと、基本的にはミスを減らして、「自然な手を積み重ねる」ということになると思います。これは簡単なようでかなり難しいです。勉強法としては今まで行ってきた内容をレベルアップさせ、積み重ねていくことが大切です。

また、序盤においても深い知識が必須になります。二段くらいまでならある程度の知識で乗り越えることも可能ですが、高段者の方にはなかなか通用しません。

具体的な内容は以下の5つです。
①詰将棋
②手筋、次の一手
③棋譜並べ
④棋書やソフトで序盤を固める
⑤実戦

初段~二段編と大きくは変わりませんが、ひとつずつ解説していきます。

①詰将棋

どんな段位になっても詰将棋は大切なトレーニングです。
ただ、二段くらいまで行っていた「短い手数のものを繰り返す」という解き方だけでなく、ある程度の手数の問題にも取り組むようになりました。

具体的には、
・9手詰までの問題を毎日繰り返す
・初見の11手詰以上の問題をじっくり考える
を半分ずつという感じでしょうか。

ただ私があまり詰将棋が好きではないので、初見の問題は時間がかかって効率的にはどうかな~?という感じでした。いろいろと試した結果、今はスラスラ解ける繰り返しと半々にするというの配分で落ち着きました。

棋書についてはなんでもよいのですが、個人的にあまりにも作品性が強いもの(実戦では絶対に出てこないようなパズルみたいなの)はあまり好きになれません。あくまで実戦の実力を付けたいのであれば、実戦形の詰将棋がよいと思っています。

個人的なおすすめは、「高橋道雄先生の9手詰将棋」や「実戦詰め筋事典」でしょうか。

②手筋、次の一手

手筋については、以前ご紹介した「寄せの手筋200」や「美濃崩し200」で攻めの部分については勉強できます。しかし、高段者になるには受けができないといけません。

おすすめの棋書として「凌ぎの手筋200」があります。これは本当に難しいのですが、この棋書に取り組んでから私も終盤の守備についてかなり力がついたような気がしています。本当に名著なので皆様にもぜひ取り組んでいただきたいです。

次の一手については、正直何でもいいと思います。
テキトーに書いているわけではなく、次の一手問題の棋書であまりハズレのものに当たったことがありません。私もkindle unlimitedで色々な棋書を解いていました。

あえておすすめを挙げるとしたら、
本間博先生の「最善手を探せ! 実戦次の一手トレーニング180」
日浦市郎先生の「Zの法則」
あたりでしょうか。

③棋譜並べ

棋譜並べも基本的には初段~二段の頃と変わりません。
自分より強い方の棋譜をウォーズ、24、Youtubeで探すか、プロの棋譜を並べることをお勧めします。

また、三段以上になると頭の中の将棋盤で並べることができる方もいらっしゃると思います。(私は今でも少しあやしいですが笑)
棋譜並べを終えた後に、頭の中で最低1回は並べてみてください。これを続けることで実戦の中でも頭の中で駒を動かして考えられるようになると思います。

④棋書やソフトで序盤を固める

三段以上になると、やはり序盤への理解・知識が不可欠になってきます。少なくとも自分が指す戦型については棋書などでかなり知識を深める必要があります。特に高段者の方相手には、序盤で崩れてしまうとそのまま押し切られてしまうことも珍しくありません。

また、棋書だけではなくソフトを使ってもいいかもしれません。
当たり前のことですが「絶対に有利になる戦法」はありません。
しかし、「初見では人間的に正しい対応はまず無理だろう」という局面はあると思います。そのような局面を事前に勉強し、実戦の中で活かす形にするのが序盤の研究だと考えています。

しっかりと事前に対策をしていれば、ウォーズの対局でノータイムでソフト+1000点くらいの局面になることも少なくないので、高段者を目指す方はぜひ序盤にも力を入れて取り組んでいただければと思います。

⑤実戦

ここについては三段以上の皆様に特にアドバイスできることはありません。強いて言うなれば、今まで以上に振り返りに力を入れていただければと思います。

ちなみ私は最近までウォーズを1日3局程度しか指していませんでした。しかし、ここ2か月ほどプレミアム会員になり、対局数を増やしました。その結果、10分五段になることができました。

もし私と同じように1日の対局数が少ない方は、少し増やしてみるのも一つの手かもしれません。

まとめ

色々と書いてきましたが、結局のところ将棋の上達にそこまでの近道は無いように思います。まとめた内容も結局当たり前のことしか書いていませんね。
詰将棋、手筋、次の一手、棋譜並べ、序盤の研究、実戦、振返り、と総合的に取り組んでいくしかないのでしょう。

あとは自分が確保できる時間のなかでどこまでできるかというところに落ち着くと思います。私も娘が2人おりますので、好きなときに好きなだけ将棋ができるというわけではありません。限られた時間の中で将棋に取り組むしかないのです。

しかし、ツイッターを拝見するととても急いで棋力を上げたいと考えている方も少なくないように思います。ただ、棋力というのは個人差はありますが、そこまですぐに上達するものではありません。

「焦らず楽しみながら継続して取り組む」

これに勝る将棋上達法は無いと思っています。

長々とお付き合いいただき有難うございました。
もしかしたら次の更新はまた一年後かもしれませんが、そのときまでに私も今より少しでも上達しているよう頑張ります。


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