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37歳のお遍路 DAY8

朝7時00分、遅い起床。
昨日20時に寝てから3度起きたがよく寝れた。
窓を開けると強目の小雨が降っている。

こんなに景色良かったんだ。

昨日も書いたが、今日が大変な日。
山道を永遠に40キロ。
寺の直前の10キロはかなりの傾斜らしい。

自転車に乗せている荷物は「こんなの載せてたの?」
と不思議に思うくらい重い。

自転車12キロ、荷物10キロ超。
これを押し続けるのは一苦労だ。

参考にしている自転車遍路をした方は、焼山寺対策で毎週六甲山を登ってトレーニングしたらしい。

あまり事前情報を入れずにいる私だが、2日目の横峰寺が辛すぎて、さすがにヤバいところはこのブログで予習するようにした。

実は3日前からこの山にビビっている。
ビビり過ぎて少しでも楽にと、この寺の麓にある宿まで取った。

宿から麓までは距離はない。
坂道だったので、早く着こうとスピードをあげた。
景色は最高だ。

川好きの私には極楽

しかし、何故かなかなか着かない。
ナビを見ると道は合っている。
おかしいなと思いながらも、怖くて確認できない。

1時間近くたち、さすがにGoogleマップで確認した。

まさかの昨日お寺の近くまで行こうと必死に2時間こいだ道を逆走してたのである。

ルート上は同じなので急ぐあまり気づかなかった。

入念に対策したのに関わらず、結果として本番前に2時間以上ロス+体力と精神力を削られた。

Sがスタート地点 Gがゴール

絶望しそうになったが、近くにあったおしゃれドーナツをかじった。
気持ちを切り替えて降った分だけ登った。

田舎にもオシャレな店はある

ようやく焼山寺へのスタート地点に着いた。

自転車をこげるなんて甘い考えはもうない。
ひたすら自転車を押しながら登るのみ。

荷物を近くの待機場に置いてから行くらしいが、めんどくさいので強行を選択。

無心で押すのみ
霧が深くなってきた
途中で見つけた日本最古のプール付き住宅
2時間登って、あと4キロの絶望感

ここから自動操縦モード。
(意識を朦朧とさせ、無我の境地で歩を進める)

細かいルート間違いを何度もおかしながら、ようやく目的地の12番 焼山寺に到着。

趣がある
なんか植物が全部でっけえ
寺は普通
よくここまで来たな

ここからは降りタイムだ!
時刻は13時30分。
7時30分に出発したので6時間。
このままでは1箇所で終わる。

しかし、未開のルート。
ブログや遍路マップには載ってない、愛媛スタート仕様の私が考えたルート。
歩行は可能なはずだか、途中で通れなくなったらジ・エンドだ。

とりあえず、カフェで腹ごしらえ。

この外観から
この入り口に
この内観に
この料理
パン屋まで併設

何でこんな山奥にこんなオシャレが??
料理もすごく美味しかった!

お店から出る時、出会いがあった。

私の自転車の真横で、外人が自転車に跨っている。

喋りかけられそうだな。
そう思いながら自転車に荷物を乗せると。

「mim@mpdgwhearmmgmpm.?」

???

ついにTOEIC300点の実力を試す時が来た。
相手の顔をしっかり見て言ってやった。

「What?」

2回聞き返し、何とか「whear」が聞き取れた。

笑顔で答えた。

「ヒロシーマ」

今度は俺のターン。

「whear?」どこから来たの?→米国

「how long?」どのくらいいるの?→1ヶ月

「cold?」スリッパだけど寒くない?→まあね

ほぼ5W1Hで乗り切った。

最後に握手をすると、

「君は友達だグッドトリップ」的なことを言われた気がした。

お遍路はお年寄りと外人しかいない

ここからは次の目的地に向けて未開のルート25キロ。長いけど基本下り坂だから体力的には問題なし。
辿り着ければだが。

とりあえず最初のミスがたたり、本日は1箇所のみになることは確定している。
風景を楽しみながら、進んでいった。

ここが未開のルート入口
猫は見当たらなかった

想像以上に道が整備されていて、自転車NGの雰囲気は無い。心配は杞憂で問題なく目的地に迎えた。

本日の宿

お風呂→ご飯→近場の整体の流れ。
宿は6500円晩御飯付き。
建物の年季は入っているが、ご主人は気さくだし、ご飯は一級品だった。

このくらいがちょうどいい。落ち着く
お刺身、天ぷら、煮物、絶品!元料理人?

昨日は15箇所回ったのに、今日は1箇所。
こらがお遍路の恐ろしいところ。
リミットの23日までは楽勝か?と思っていたが、
かなり怪しくなってきた。

▼8日目走行記
総距離:68.6km(総距離580km)
走行時間:9時間9分
消費カロリー:2306Kcal
納経:1箇所(計51箇所 残り32寺)

やはり焼山寺は高かった

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