みなもさんのゲーム語り in note(04)・あぁ無情刹那

3DS/WiiUのeショップ残高受付終了までひと月を切りました…。
皆様、残高確保と投入の覚悟はよろしいですか?
そんな感じで始まるみなもさんのゲーム語り、しばらく手持ちの3DSDLタイトル/DSiウェアからかいつまんで紹介していきたいと思います。
今回はDS/3DS通しても珍しい弾幕系縦スクロールシューティングゲームを。

・あぁ無情刹那(ニンテンドーDS)

こちら販売は任天堂ですが、開発はPS2版怒首領蜂大往生やPS2版エスプガルーダ、DS版ケツイデスレーベル等、ケイブシューティング移植を手掛けてきたアリカが担当しております。そのためかどことなくケイブ系っぽい雰囲気が感じられるかと思います。

・ゲームルールはいたってシンプル。

プレイヤーは2種類の機体からどちらかを選択、全8ステージを突破していきます。
自機は前方5方向に制限なしで撃てるショットと、ゲージを消費して撃つスペシャルウェポンの二つの武器で戦います。
ちなみにゲームは2面・5面・8面でボスが出現。8面ボスを撃破するとゲームクリア、そのままスタッフロールとクリアボーナス精算に移ります。
2周目はありませんので、そこはご安心を。

・操作方法

・方向ボタン(3DS/2DSはアナログパッドでも操作可)
自機の移動。

・Bボタン/Xボタン
ショット。押しっぱなしで連射可能。

・Aボタン/Yボタン
スペシャルウェポン。自機によって短押しで発動か押しっぱなしで発動かが変わる。

・スタートボタン
ポーズ

・Lボタン/Rボタンはオプションやスコアランキングの項目切り替えに使います。
メインショットとスペシャルウェポンが逆でやりにくいと思ったときは、オプションのキーコンフィグで設定できます。

・2種類の自機。どちらを選ぶかで戦いは決まる。

では二つの自機の違いを見ていきましょう。

・TYPE-A
ショットの間隔が広い。
スペシャルウェポンはゲージを三分の一消費して放つボム。
ボムの爆風には当たり判定と弾消し判定があり、緊急回避に使える。
またゲージ残量が三分の一以上あれば、被弾した際にオートボムが発動する。

・TYPE-B
ショットの間隔が狭い。
スペシャルウェポンはレーザーショットとゲージを消費して展開するジャミングフィールド。
ジャミングフィールドは判定内に入った敵弾を遅くする効果がある。ゲージが0になると消滅(ただしレーザーは発射できる)

ちなみにゲージは時間経過か、後述のキューブを取ることで回復していきます。

・スコアの源、キューブ!

敵機を撃墜する、またはスペシャルウェポンで敵弾を消すと、その場所からキューブと呼ばれるアイテムが出現します。このキューブを獲得することでチェーンが増加。途切れることなく獲得し続けることでハイスコアを狙うことができます。また一定数のキューブを獲得することで残機が1機増えます。ちなみにキューブは出現と同時に自動的に回収されるので、出てきたところを取りに行ったら敵機や敵弾に当たってミスということは…そうそう起きないはず…。なのでキューブの取得は気にせず攻撃と回避に専念してください。

・弾幕シューティングなれど難易度は意外と甘め?

TYPE-Aの性能をよく見ると、ゲージ残量に気を付けていればオートボム使い放題なんじゃね?ということに気が付くと思いますが、実際その通りでして。
自機の当たり判定もかなり小さく設定されているので、一見DS系列の画面を埋め尽くしそうな弾幕の海でも十分回避できるんですよ。もしミスしそうになったとしてもオートボム、若しくは慣れてきたら自分でスペシャルウェポンボタンを押すという行動に出ることも可能です。
キューブ回収もスコアを伸ばすコツを掴めなくても、とにかく数を集めれば残機を増やすことにつながるので、それに慣れてくれば意外とゲームオーバーにはなりにくくなってきます。実際自分もそこまでシューティングの腕前は上手くないんですが、それでも30分くらいで全面クリア(1機も墜とされてないとは言ってない)できました。

・その甘めの難易度は、稼ぎに走ると牙をむく!

しかし、単純にクリアだけを目指すなら前述のプレイスタイルで十分戦えますが、稼ぎに走るとなると、この甘めの難易度が突然牙をむいて襲い掛かってきます。
特にTYPE-Bを使用すると別ゲーか!?と衝撃を受けるほどです。
ジャミングの切れ目が縁の切れ目と言わんばかりに、ゲージが空になったときの大ピンチ感は半端じゃないです。いくらゲージが空でもレーザーは撃てるとはいえキューブで回復できないと大変なことに。
さらにキューブのところでも触れましたが、このゲームにはキューブ獲得によるチェーンボーナスがあります。これを途切れさせずにボス戦までつなげるのがまた一苦労。敵編隊をどう攻略し、弾を消していけばキューブを途切れさせずに持っていけるか。これを考え始めると途端にパターン構築ゲーとしての恐ろしさを見せつけてきます。

シンプルに楽しむもよし、スコア稼ぎでガチパターンを練りだしてもよし。程よい難易度バランスが、初心者にも楽しめる弾幕シューティングにも、スコアラーが頭をひねるほどのシビアな稼ぎを求めるそれにも変わる。全く不思議な魅力を持ったゲームです。

・で、このゲームの思い出とか。

開発は最初の方でも触れましたが、ケイブ作品の移植に定評のあるアリカ。PS2版怒首領蜂大往生のデスレーベルモード最終ボスとして用意した緋蜂2機は完全撃破する者が現れるまで発売からかなりの年月が経ったというのは有名な話です。
そのアリカがオリジナルの弾幕シューティングをDSで発売したと聞いた自分は、気が付いたらニンテンドーポイントを購入してDLしてました。はい。こういう時のフットワークだけは軽いな!?
で、触ってみた感想は…「あれ?初見でクリアできたんですけど…?あれ?」でした。
途中でも書きましたが、自分のシューティングの腕前はへっぽこもいい所でございます。その自分がオートボム完備のTYPE-Aを使用したとはいえ、いきなり初見でクリアできてしまったわけです。
「あー、こりゃスキマ時間に遊ぶにもってこいな感じ?」
そうなめてかかってTYPE-Bを選択した自分を待っていたのは、同じステージ配置なのに高難度と化したゲーム内容でした。あ、あれー!?
とにかくレーザーとジャミングの扱い方がなかなか慣れず。ジャミングを使った回避がわかればこちらのものなんでしょうけど、ゲージの減りにも気を配らないといけないわけでして。だもんで未だにTYPE-Bでのクリアには至っておりません。買って何年経ってんだというツッコミは甘んじて受けます。
さらに上級者向けとして「敵出現パターンがランダム生成されるモード」が存在しまして。こちらは如何にアドリブで避けきるか、その都度チェーンつなぎを維持するか、なかなかに難しいモードです。そうした意味では骨までしゃぶりつくせる一本ではないかと思います。

弾幕シューティングの入門編として何か選べと言われたら、自分はとりあえずこのゲームを勧めることにします。オートボムは甘えという声もあるかもしれませんが、それに頼る機会を自分から減らしていけるようになれば、このゲーム独特の稼ぎ方もわかってくるでしょうし、弾幕の避け方も自然と身につくのではないかなと思ってます。
易しすぎず難しすぎず。そんな絶妙な位置にいる良作シューティング。それがあぁ無情刹那なんじゃあないかなと、自分は思ってます。

(文責・みなもりゅうぞう)

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