非臨床試験のガイドライン

非臨床試験のガイドライン(PMDA)

Safety:安全性 (非臨床に関するガイドライン)

■ 毒性試験

ICH-S4 毒性試験

・急性毒性試験(単回投与毒性試験)

『この試験の目的は,被験物質を哺乳動物に単回投与(注1)したときの
 毒性を質的量的に明らかにすることである。』

注1:24時間以内に分割投与する場合を含む。

S4
医薬品毒性試験法ガイドラインの改正([1]単回投与毒性試験、[2]反復投与毒性試験)

・反復投与毒性試験

『この試験の目的は,被験物質を哺乳動物に繰り返し投与したとき,
 明らかな毒性変化を惹起する用量とその変化の内容,
 及び毒性変化の認められない用量を求めることである。』

S4
医薬品毒性試験法ガイドラインの改正([1]単回投与毒性試験、[2]反復投与毒性試験)

S4A
医薬品毒性試験法ガイドラインの改正([2]反復投与毒性試験)/動物を用いた慢性毒性試験の期間についてのガイドライン

■ 遺伝毒性試験

ICH-S2 遺伝毒性試験

・遺伝毒性試験

直接的、あるいは、間接的に遺伝的障害を引き起こす物質を検出し、
薬物の暴露による生物の遺伝的な変化を検出する試験。

S2(R1)
医薬品の遺伝毒性試験及び解釈に関するガイダンスについて

■ がん原性試験

ICH-S1 がん原性試験

・がん原性試験

動物における広義のがん原性の有無を明らかにし、
対象薬物の人におけるリスクを評価する試験。

S1A
医薬品におけるがん原性試験の必要性に関するガイダンス

S1B
医薬品のがん原性を検出するための試験に関するガイダンス

S1C(R2)
S1C(R2)に基づき改訂されたがん原性試験ガイドライン

■ 生殖発生毒性試験

ICH-S5 生殖発生毒性試験

・生殖発生毒性試験

『生殖発生毒性試験の目的は,活性物質の哺乳類の生殖発生に対する
 あらゆる影響を明らかにすることである。
 
 このためには,試験の施行及び結果の解釈において
 あらゆる薬理学的及び毒性学的データと関連させて,
 ヒトにおける生殖発生への危険性が,
 他の毒性試験の結果から予見される危険性よりも大きいか,小さいか,
 あるいは同等であるかを検討しなければならない。

 さらに,反復投与毒性試験は,生殖,
 特に雄の受胎能に及ぼす影響について,重要な情報を提供するであろう。
 
 試験結果をヒトへ外挿する(関連性を評価する)ためには,
 予想されるヒトへの曝露,キネティクスの比較及び
 生殖発生毒性の発現機序に関するデータが有用であろう。

 試験を選択し,組合せることにより,
 成熟動物及び受精から性成熟までの発生の全過程にわたって
 薬物に曝露することが可能となる。

 薬物曝露の即時的及び遅発的効果を検出するためには,
 一つの完全な生命周期,
 すなわち一つの世代での受精から次の世代での受精までの間
 観察を継続して行わなければならない。』

S5(R2)
医薬品毒性試験法ガイドラインの改定([3]生殖発生毒性試験)
医薬品の生殖発生毒性試験についてのガイドラインの改正

■ トキシコキネティクス

ICH-S3 トキシコキネティクスと薬物動態

・トキシコキネティクス / Toxicokinetics (TK)

『トキシコキネティクス(TK)の主たる目的は以下のとおりである。
 
 動物において得られた全身的曝露,
 およびそれと毒性試験の用量及び時間経過との関係を記述すること。
 
 また,TK の二次的な目的は以下のとおりである。

 毒性試験の中で得られた曝露を毒性知見と関連づけ,
 またこれらの知見と臨床上の安全性との関連性評価に役立てること。
 非臨床毒性試験における動物種と投与法の選択をサポートすること。
 毒性知見と合わせて,
 以後の非臨床毒性試験の計画に役立つ情報を提供すること。』

S3A
トキシコキネティクス(毒性試験における全身的暴露の評価)に関するガイダンス

「トキシコキネティクス(毒性試験における全身的暴露の評価)に関するガイダンス」におけるマイクロサンプリング手法の利用に関する質疑応答集(Q&A)について

S3B
反復投与組織分布試験ガイダンス

■ 免疫毒性試験

ICH-S8 免疫毒性試験

・免疫毒性試験

対象薬物の免疫毒性の有無を明らかにする試験。

S8
医薬品の免疫毒性試験に関するガイドライン

■ 安全性薬理試験

ICH-S7 薬理試験

・安全性薬理試験

臨床用量、及び、それ以上の過剰な暴露に関連した、
被験物質の生理機能に対する
望ましくない潜在的な薬力学的作用を明らかにする試験。

S7A
安全性薬理試験ガイドライン

S7B
ヒト用医薬品の心室再分極遅延(QT間隔延長)の潜在的可能性に関する非臨床的評価

■ 光毒性試験(光安全性試験)

ICH-S10 光安全性評価

対象薬物における光毒性、光アレルギーのリスクを明らかにする試験。

・光毒性(光刺激性)

光照射によって産生される光反応性物質に対する急性の組織反応。

・光アレルギー

光化学反応によって蛋白質付加体などの光反応生成物を形成し、
それにより引き起こされる免疫を介した反応。

化学物質が光毒性や光アレルギーを示すためには、以下の性質が重要。

・太陽光の波長内(290–700 nm)に光の吸収帯が存在する
・UV あるいは可視光の吸収により、反応性に富んだ分子種を形成する
・光に曝露される組織(皮膚や眼)に十分な量が分布する

S10
医薬品の光安全性評価ガイドラインについて

■ その他のガイドライン

ICH-S6 バイオテクノロジー応用医薬品
ICH-S9 抗悪性腫瘍薬の非臨床評価
ICH-S11 小児用医薬品開発の非臨床試験
ICH-S12 遺伝子治療製品の非臨床生体内分布試験

■ ガイドライン全体

ガイドライン

■ 書籍


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