miao、アイドルカレッジ、きゅるりんってしてみて……アイドルディスクレビュー:Vol.5(8/2〜8/8)

1週間でリリースされたアイドルによる楽曲のうち、個人的に気になった楽曲をピックアップしてレビューをしていく連載の第5回。今週取り上げるのは「miao」「アイドルカレッジ」「きゅるりんってしてみて」3組のアイドルグループです。

・miao『miao!/FancyFancy』(8月4日リリース)

猫とリボンとpinkをコンセプトに掲げ、“最上級の可愛い”を追求するアイドルグループ・miao。女性ファッション誌『LARME』がビジュアルサポート、元AKB48・NMB48の市川美織がコレオグラファー、夢月がヘアメイクアップアーティストらが参加していることで話題となっていたアイドルが、『miao!/FancyFancy』で満を持してデビューを果たした。「miao!」はタイトルの通り、彼女たちの体現する3つの世界観がまさしく表現されたようなキュートでガーリーな可愛らしい楽曲で、衣装へのこだわりやMVのクオリティなどデビュー曲とは思えない力の入れように、プロデュースの本気度が伝わってくる。一方の「FancyFancy」はガーリーな雰囲気はそのままに、夏の涼やかな風を感じさせる清涼感抜群のポップナンバー。YouTubeに投稿されているMVはともに26万回以上も(2021年8月9日現在)再生されており、数字的な意味でも注目度の高さが伺える。

・アイドルカレッジ『無我夢中Days』(8月4日リリース)

2023年にTOKYO DOME CITY HALLでワンマンライブを開催することを大きな目標として掲げているアイドルカレッジだが、2021年初のシングルとして『無我夢中Days』をリリース。「せいしゅんしもべティック」を手掛けたニャンシスが今回も作詞曲を担当。夢に向かってひた走り続ける彼女たち自身の現在地と決意を歌っている。1000clubを舞台に歌唱するパートと海辺ではしゃぐメンバーの姿が収められ、ドラマ仕立てになっている今回のMV。今年3月からは毎回ゲストを迎えて主催イベント「ICP#Road to 1226 in 1000club」を開催している彼女たちだが、その最終目標は2021年末に開催される1000clubでのワンマンライブを成功させること。メンバーの決意に満ちた歌声を聴いていると、必ずしも無謀な夢ではないと思わせる。

・きゅるりんってしてみて『きゅるりんってしてみて』(8月4日リリース)

兎遊たお、島村嬉唄、環やね、チバゆな、逃げ水あむによる5人組アイドルグループとして2021年に結成された「きゅるりんってしてみて」。これまでライブやイベントは積極的に行ってきたものの、正式に音源がリリースされることはなく、MVも1本にとどまっていた。2021年最注目とも言われるきゅるりんってしてみてが念願叶い1stミニアルバム『きゅるりんってしてみて』をリリース。初の楽曲でグループを代表する「可愛さ圧倒的なんばーわん!」、離れられない2人の関係性をメロディアスに綴った「メリーゴーランド」、陽気なメロディと歌詞が心をほっと落ち着かせてくれるリラックスソング「コーヒーゲーム」、きゅるして流のアイドル論を説いた「アイドル」など、 全6曲が収録されている。きゅるりんってしてみての初作品ということで、聴き馴染みやすい楽曲で構成されており、名刺代わりとしてはぴったりなのでは。きゅるしての世界観がギュッと詰まったアルバムだ。



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