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隻腕生活

隻腕と聞いて思い浮かべるのは誰だろう。
スペースコブラにフック船長、丹下左膳に、、、ライダーマンはアタッチメントだから違うのか。
実在だと水木しげる先生。
ちなみにタイトルをなぜ片腕生活にせず隻腕生活にしたのかというと「片腕」というのは差別用語になるらしい。まぁ、これも欠損している場合の話ではあると思うが。

三角巾ってのも人生初なんだけれど、これ三角巾の中に財布入れたり、ちょっとコンビニで買ったベビースターラーメンを入れたりと中々便利につかえるんですね、どうも俺です、こんにちは。

昨日は小銭を集めてしまいどうもすみません。
想像以上に購読して頂いて小銭どころの騒ぎじゃなくなりました。
ほんとにどうもありがとうございます。

まず隻腕生活をはじめて一番最初に困ったのは髪の毛である。
賢明な読者諸君は既にお気付きのことと思うが筆者、神代龍也は紛れもなく長髪である。それはもうまるでヘビメタバンドのメンバーでもあるかのような様相を呈している。日常生活では後ろでひとつで結ぶ、いわゆるひとつ結び、ひっつめ髪をしていることが多いが、脱臼して肩があがらなくなると、これがまたどうしてもひとりでは結べなくなる。そうするとどうなるかというととにかくキャップを被るのだ。そして誰かに会った際に「ちょっと髪を結んでくれない?」とお願いするのである。
しかしながら、そこにはとても繊細で微妙なラインが存在する。

例えば、よく行くコンビニの店員さん。
ちょっとした世間話ぐらいはする仲である。
コンビニの店員さん「1231円になります。ありがとうございます。」
神代「はい、これでお願いします。ありがとうございます。」
コンビニの店員さん「今日も暑いですね。あ、カフェオレのカップはこっちに置いておきますね」
神代「あ、はい。後、髪って結んでもらえます?」

・・・無理である。

例えば、宅配便の荷物を運んで来てくれた配達員の方。
配達員さん「お届け物ですー」
神代「はいー、ご苦労様ですー」
配達員さん「すみません、ハンコかサインをこちらにー」
神代「ここですね。サラサラー。あ、後、髪って結んでもらうことって可能ですか?」

・・・無理である。

例えば、エスカレーターでこちらはくだり、そちらはのぼり。
すれ違う際に「すいません。もしかして髪って結んでもら、、、」

・・・無理だ。

結局、俺の髪を結んでくれる人なんてどこにもいやしない。
神頼みしたって髪はまとまっちゃーくれない。
じゃあ、どうすればいいかって?

そうキャップを被るしかないのだ。
大事なものは失ってからはじめて気付くみたいな話は、また別のおはなし。

ありがと!!