見出し画像

腕に傷入れてないと落ち着かない症候群

リストカットがやめられない。

いや、やめる気も起きない。むしろ積極的にやっているといっていい。


決してリスカを勧める記事ではないが、

自分のことを振り返りたいという、ただただ身勝手な理由から、

リスカしている時の精神状態や、リスカを故意に続ける理由など、

誰も得しないであろう情報を書いていこうと思う。(やっぱり身勝手


注)ちなみに、僕がやっているリスカは、頸動脈を切ったりして自殺を図るためのものではなく、
浅い傷を複数入れていく非常にライトなものです。
(リスカにライトも何もあるのかは謎だが)


1.死ぬほど嫌なことを始める前のおまじない


仕事は嫌だ。死ぬほど嫌だ。

それでも続けるという矛盾した状態はさておき、

それでも仕事に集中するためには、
それに応じた刺激がなければ心が向かわない。


要は、先に痛みを入れておいて、憂鬱な気分を紛らわせるということである。



2.自分を否定された時のためのお守り


神社のお守りなど、何の役にも立ちやしない。
どこで、いくつ買ったかなんて覚えていないし、忘れた頃に鞄の底から出てくるのが常だ。

それと比較すると、目に見えてインパクトのあるリスカ跡は、
ビジュアル的にも、精神にしっかりと影響を与えてくれる。


「もうこれだけ傷付いているから、どんな言葉が降ってきても傷つくことはないよ」

こんな暗示をかけてくれる。

僕は、自分のためを思って言ってくれた言葉に対してすら、
感謝しきれず傷ついてしまうことが多い。

だから、せめて相手に感謝の念を言葉で伝えて、
自分の至らぬ部分を改善し、行動でも示す(示していっているつもり)のだが、

一連のフローには痛みが伴う。


本当は、痛みを感じる必要などないはずなのに。

自分がアップデートされるチャンスをもらえたことはありがたいことなのに。


それを素直に受けとめきれず、あふれてしまう感情を、


カッターナイフで消している。



3.「傷ついている」感を出す


正直言って、僕は大変恵まれている環境にいる。

職場の人間関係もいいし、家族関係もいい方だろう(今のところ)

なのになんでこんな精神状態なのか、訳がわからないけれど、

途方もなく生きづらさを感じている。


ちょっとの言葉で傷つくし、しょっちゅう不安になるし、
叱責の声を聞くだけで死んだような気分になる。



でも、他人に相談しても、
「なんでこんなことで悩むの?」
「もっと辛い人はいっぱいいる」

という正論を言われ、もう後には何も言えなくなる。


病む資格」がない僕の、
どこにも行き場のない感情を向ける先。

それが、左腕の手首だ。



4.快楽


虚無感を感じることが多い。

何をしても楽しく感じない時が増え、
今まで楽しめていたことすらも、楽しく感じなくなった。


好きな曲を聴いて、好きな本を読んで心を満たせる時はいいが、

そうじゃない精神状態の時はどうすればいいか。


パチンコもソシャゲも、興味ない。
それらは余計な虚無感を与え、金と時間を毟り取るだけのものだ。


左腕から生暖かな汁を出す他に、

心を満たしてくれることなんて思い浮かばない。




* * *


以上4つが、僕がリスカがやめられない理由のようだ。

こうしてみると、

「僕がリストカットしていることで悲しむ人のことを考えないの?」

みたいな声が、どこからか聞こえてくるような気がした。

周りの人のことも考えてやれよと。


僕はその言葉に耳を塞いだ。



初めの頃感じていた罪悪感のようなものは、とうの昔に消え去った。

今日も、赤い平行線が、左腕に増えてゆく。










ほんと、なんでこうなっちゃったんだろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?