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振り返っていない小間使いAの振り返り

振り返りを書こうとなった時、Cも代表も早々と書き上げたにも関わらず、私はいつまでも筆をとることができませんでした。
晒した多くの醜態ゆえに、振り返りをしたくないのでしょう。いつまでも子供のまま停滞しています。

流石に遅れすぎて申し訳ないと色々と書いてみても、やはりいざ投稿するときになって読み返すと全てが嘘くさく思えてしまいます。駆け抜けた日々を言い訳くさい駄文でしかまとめられないなんて、私はやはりとても未熟者です。
でも、何かをきちんと思い出そうとしても漠然とした「ああすれば良かった」が先んじて出てきて胸がキュッとなります。もっと気軽に楽しかったと言えればいいのだけど、そんな風に生きることができていたら多分こんなに苦労してないのでしょう。これが私であって、それは変わらないのです。

完成した本を見つめると、奇跡のようにも感じられます。
あまりにも一瞬の煌めきのようで、全てが夢の如し。私が関わっていたのが嘘みたい(私はデータの管理を主な仕事していたので、実感が殊更薄いのかもしれません)。
ただ今は私の中にゆっくりと全ての感覚が堆積しているのみです。いざ来るべき時が来たら、もう少しちゃんと何かに表すことができるかもしれません。今は言葉や文字にすると全てが蒸発してしまいそうなので、心の奥に色々を留めておきます。振り返りの記事とは、、、

本当にあっという間の241日間でした。


まず、この本を購入して下さった方。ありがとうございます。
貴方はとてもラッキーです。「終の一語」はどこか木枠の古びた棚で、ゆっくりと歳をとることが楽しみになる本です。ぜひ皆様の棚に置いて、そして何度も触ってあげてください。すでに廃盤となってしまった見返しの紙を、麗しい銀の題字を。

次に、サポートして下さった多くの方々。(同人イベントのお姉さんも!)
多くを勉強させて頂き、ありがとうございました。コロナ禍という時代において、皆様と直接お会いした上でその仕事に触れることができたのは自らの人生の上でも貴重な経験であったように感じます。本当に皆様はかっこよくて、輝いていて、心底嫌だった「大人になること」も悪いことじゃないかもしれないと思えました。25を過ぎても生きていけそうです。

メンバーへ。
気恥ずかしくて何も言えません、、、強いて言うならますます友達が厳選されていく日々なのでこれからも仲良くしてください。SNSが苦手な寂しがりやなので、、、、、ディズニーランドとか行きたいです。京都でもいいです。

241は、企画が発足した横浜での会議の日から文学フリマ当日までの日数を表していました。

そして作者さまへ。
これは完全に伝えるタイミングを逃しましたが、「終の一語」はとても良い物語です。さまざまに薫る青い匂いは、それから逃げてきた私には少し強すぎる時があります。しかし、その青さが眩く、それゆえに存在できたものだと思います。こう言うと貴方は怒るでしょうが、やっぱり私などが口を出さないほうが良かったでしょう。その方が強く「在る」からです。いいなと思います。こんなに自らに真っ直ぐに向き合えるのは羨ましいです。振り返ってみれば、この思いは発足当初から変わりませんでした。私も、もう少し頑張ってみようとおもいます。

以上、少しカッターが上手に扱えるようになった小間使いAでした。
これからカッターを使うたびに、大倉書房が確かに私の中に存在していることを思い出して、密かに微笑むのでしょう。

ふらっと帰ってきたその時には、またよろしくお願いします。


小間使いA


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