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義務教育は本当に必要なのか。

こんにちは、りゅうとです

今回のテーマは「義務教育は本当に必要なのか。」です。

是非みなさんもこのテーマについて考えてみてください。

義務教育は本当に必要なのか。

僕は義務教育は「必要ではあるが中身を大幅に変えるべき」だと考えています。

義務教育を受けている中で義務教育のメリット、デメリットをそれぞれ体感しますし、調べれば調べるほど義務教育が必要なのか必要ではないのか判断するのがとても難しく感じます。

さて、そもそも教育にはどのような役割があるのでしょうか。

この問いにはさまざまな答えがあると思いますが、一つの例として最近学校の授業で戦争について学んだため、日本は戦争中にどのような役割として教育を行なっていたのかについて書きたいと思います。

終戦を迎えた昭和二十年(一九四五年)八月十五日。私は苗穂国民学校(今の苗穂小学校)の小学校四年生でした。 当時の学校では、「軍国教育」といって戦争に勝つための教育が行われていました。例えば、国語では、教科書に出てくる物語文や説明文が戦争に関わるお話になっていて、軍馬を飼っている少年のお話や軍用犬についてのお話、点火した爆弾を三人で持って、敵軍に突っ込んでいった勇敢な「爆弾三勇士(肉弾三勇士)」のお話などがありました。体育では、銃剣で相手を突く訓練をしたり、寒い時に上半身裸になって、手ぬぐいで皮ふをこすって丈夫にする乾布摩擦をしたりしました。その他にも、敵であるアメリカとイギリスの人は、人間ではない、鬼やけものという意味の「鬼畜米英」という言葉を習い、万が一相手に捕まったら、死んだ方がいいと教わりました。

戦争体験談(15)

これは当時の戦時中の子供たちがうけた教育について話しているものの一部です。実際に当時の教育でこのように教わっていたため、手榴弾を持って敵軍に突っ込んで行ったり、追い込まれても降伏せずに自害する人が多くいたそうです。当時の日本は教育を戦争のために使っていたわけです。
このように教育によって人の性格というものは変わるため、教育がいかに大事かがわかります。教育の大切さがわかったところで本題へ入ります。

なぜ「義務教育は必要ではあるが中身を大幅に変えるべき」なのか。

まず文部科学省が示す義務教育の目的を見ていきましょう。

義務教育の目的については,次の2点を中心にとらえることができるものと考える。
1.国家・社会の形成者として共通に求められる最低限の基盤的な資質の育成
2.国民の教育を受ける権利の最小限の社会的保障
 義務教育を通じて,共通の言語,文化,規範意識など,社会を構成する一人一人に不可欠な基礎的な資質を身に付けさせることにより,社会は初めて統合された国民国家として存在し得る。このように,義務教育は国家・社会の要請に基づいて国家・社会の形成者としての国民を育成するという側面を持っている。
 また,一方で,義務教育には,憲法の規定する個々の国民の教育を受ける権利を保障する観点から,個人の個性や能力を伸ばし,人格を高めるという側面がある。子どもたちを様々な分野の学習に触れさせることにより,それぞれの可能性を開花させるチャンスを与えることも義務教育の大きな役割の一つであり,義務教育の目的を考える際には,両者のバランスを考慮する必要がある。

義務教育の目的,目標

文部科学省は義務教育の目的をこのように示しています。

僕が義務教育を必要だと思う理由は文部科学省で示されている通り「国家・社会の形成者として共通に求められる最低限の基盤的な資質の育成」「国家・社会の要請に基づいて国家・社会の形成者としての国民を育成する」ことが必要だからです。

また、教育が無料で受けれるということも義務教育が必要な理由の一つです。

ですが「個人の個性や能力を伸ばし,人格を高める」というところは義務教育ではできていないと思います。なぜなら自分は公立中学校に通っている中で、個人の個性や能力を伸ばせていない、むしろ個人の個性や能力を制限していると感じるからです。

現在の学校の授業では「勉強が得意な人」と「勉強が得意ではない人」が同じ授業を受けていて、「勉強が得意ではない人」に合わせられています(クラス内でテスト結果が400点以上違うなど、大きな差ができてしまっています)。それによって他人に教えることで理解が深まる場合もありますが、「勉強が得意な人」は学校の授業を受けているだけではあまり学力が上がりません。

また、「少数意見を持つ人がいる場合に、多数意見に合わせるよう暗黙のうちに強制する」という日本の同調圧力によって、他人と違うことができなくて個性が潰されています。日本の同調圧力は日本の特徴の一つなので義務教育によって変えるのは無理な感じもします(同調圧力は良いこともあります)。

ですが授業についての問題は改善可能です。小テストを行い、点数によって自分に合った授業の難易度を選べば良いのです。そうすることで自分のレベルに合った授業を受けれて学力が効率よく上がります。海外ではこの、自分に合ったレベルの授業を受ける取り組みが既にされているそうです。

また、「暗記教育」の改善も必要だと思います。僕は運良く学校の社会の先生が「暗記」よりも「考える」ことを重視しているため授業中に自分で考える時間があったり、テストでは4分の1が記述になったりしていますが、入試問題を意識して作られている塾のテストでは「暗記」が重視された問題がほとんどです。それは高校が「暗記」を求めているということですが、これからの時代、暗記はあまり必要ではないです。スマホで調べれば一瞬でわかる知識よりもその知識からどう考えるかが大事です。

実際に僕の学校の社会の授業で考えていることは全て最初に「知識」を教えられ、それからどう考えるかが問われています。いろいろな考え方があってすごく面白いです。

下に社会のテストに出た問題をいくつか載せてるのでスマホで知識を調べて自分なりに考えてみてください。

「欧米諸国はなぜアジア・アフリカへ植民地を拡大させていったのか。その理由を資本主義、気候、交通手段の3つの観点を踏まえ論理的に説明しなさい。」

「明治時代初期は数々の改革を迅速に行いました。なぜ明治時代は法や経済の近代化を急いだのでしょうか。その理由を考え答えなさい。」

「日露戦争に至るまでの背景には日本、ロシア、イギリスの領土的野心や経済的利益への思惑が交差していました。日本、ロシア、イギリスの思惑を日本は朝鮮半島、ロシアは気候の条件、イギリスは以下の資料を見てそれぞれ書きなさい。」


東アジアの情勢
列強の中国分割

結論

義務教育は最低限の知識と、集団生活を学べるため必要ではあるが、新しい時代にあっていなく、個性を潰しているため中身を大幅に変える必要がある。

おわりに

今回は「義務教育は本当に必要なのか。」について考えてみましたが、自分が知らないだけでまだまだたくさんのメリットとデメリットがあると思います。

この記事を読んでいるみなさんには是非この記事に書かれていない情報まで調べて、アウトプットの場としてこの記事に自分の考えをコメントしてほしく思います。


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