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農業スキルシェアサービス「アグティー」開発背景@井上隆太朗

こんにちは!アグティー事務局の井上です。今回はアグティーを開発するに至った背景やそもそもアグティーを作った人間はどんな人間なのかお伝えしたいと思います。

このアグティーをリリースするまで約3年かかりました。起案するのは非常に簡単でしたがお金の制約などもあり、非常に苦労しました。

またリリースしたもののすぐに農家さんが使ってくれるわけではないので、今もどうしたらアグティーが農家さんの悩みを解決するためのツールとなるのか考える毎日です。

今回、この記事を読んでくれた方に少しでも農業に対する思いが届いてくれたら幸いです。

0.自己紹介

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長野県佐久市にりんご農家の孫として生まれる。
高校時代までは野球に明け暮れ将来のことなんて全く考えず生活。
高校は県内では強豪の佐久長聖で野球をし、入学前に持っていた「活躍してプロ野球選手に!」という夢は周りのレベルの高さに圧倒され早々に崩れる。
残念ながら甲子園にも行けず。。
進路を決める際に野球をやっていたことから外でやる作業の農業に関心を持ち始める。
祖父母の農業を手伝いながら農業を職業とすることを志し、玉川大学農学部へ進学、その後日本農業経営大学校に進み卒業後、オランダにて施設園芸を学び帰国。地元で農業参入する企業に就職。
詳細はオンクリさんでのインタビューで

1.前職での大失敗

失敗

代表の両親がブドウの栽培を行っていたことからブドウ栽培を本格的に事業化していくことが当初ミッションであったが、イチゴの勉強をしていたことから小さい面積であるがイチゴの栽培をさせていただけることに。
高校を卒業してから7年農業を勉強してきたため、自信マンマンで目標を立てハウスを発注させていただいた。
しかし、、、、、
最初の3ヶ月は良かったものの徐々にイチゴの花が咲かなくなり、後半は全く収穫できずシーズン終了。。。
結果は目標の30%しか収穫できず。(目標は長野県の新規就農者の指標と同じ)
地元はそもそもブドウの産地イチゴ農家は2件。栽培方法が全く異なるため相談できず。産地ではないためJAさんや農業指導普及センターにもピンポイントの指導が頂けず。
そんな時、「全国にはいちご農家が沢山いるんだからビデオ通話とかで相談できたらいいのに!」と思い始め、ネット探すもののそのようなサービスは無く
「無いなら自分で作ろっかな」と起案。

2.開発の裏側

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起案したものの本当に需要があるのか不安になり新規就農者の実態について調査。すると総務省の調査で4年間で35%の新規就農者が離農していることを知る。さらに読み進めると栽培技術と農業経営に関して70%の新規就農者が課題を持っていることが判明。私と同じように栽培で悩みを抱えている人と販売や資金繰りなどで苦労している人がいることを知り、新規就農者を助けるためのツールと作ることを決意。
かつてオンライン英会話を行っていたことからオンライン英会話の仕組みや当時、上場したばかりのクラウドワークスなどのスキルシェアサービスも参考にシステムの構想を練り始める。
素人ながらシステムの見よう見まねで仕様書を作り、フリーランスに説明をし、見積もりをお願いするも全て100万円以上の金額に。その時貯金はなし。
ただ諦めきれず、さらにフリーランスのエンジニアに依頼、50万前後で制作をしてくれるフリーランスを見つける。
その方に一途の望みを託し、話を進め来週には発注というところで、地元のシステム会社の方にお会いし一連の流れを説明。なんと熱い思いが通じたのか地元のシステム会社で開発をしてくれることに。そして半年後の令和2年12月にめでたくリリース。

3.リリース後

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この記事を書いているのが令和3年4月なのでリリースして約4ヶ月が経過した。現在の登録者は200人を超え、アドバイザーは68名となっている。まだまだ活発にはサービスは動いていないものの、いろんな農家の意見を聞きながらサービスをバージョンアップさせていきたいと考えている。
「農の課題を0に→農業を加速する」これがアグティーのミッションである。アグティーで農に関するすべての課題を解決し、アグティーがなければ農業経営のスピードを上げられなかった人たちの農業経営の加速化に貢献していきたい。

まとめ

「アグティー」の開発背景について書かせていただいたがいかがだったでしょうか?

現在ではJAさんの営農指導員、地元の普及指導員さんが無料で指導を行ってくれます。

しかし指導員の数は年々減少しており、また指導員の年齢の二極化により指導のムラも生じています。

アグティーを使えば全国のアドバイザーから指導が受けられるため自分の苦手分野をプロに相談することができます。

アグティーを通じて少しでも農業界に貢献できればと思います。

アグティーについてはこちら

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