俺が愛した台湾料理店とそのママのはなし
「Neverland Diner 二度と行けないあの店で」 という本を最近読んだ。その名の通り、心がギュッと締め付けられる良い本だった。俺にとってのあの店はどこだろう…と考えていた矢先のことである。
好きだったお店がなくなったのを後で聞くのも辛いけど、今でも好きな店がまもなくなくなるというカウントダウンに付き合うのはもっときついかもしれない。その最後の日を迎えるまでは特に。
大好きな店が、先日閉店した。
15年ほど前、料理家として修行中20代中盤の俺が、初めて訪れたその台