「特性辛味噌ネギチャーシューメン」という文字列は、何がしかの知覚的対象を想起させるかもしれないが、私はこの時点でこの文字列が意味するところのものを示してはいない。

しかし、この文字列が想起させるところの知覚的対象は、この文字列と対応してその「意味」と呼ばれうるだろう。

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ある対象に「自分から」名を付けることと、「誰かから」その名を教わることとでは、その対応関係に関して言えば事情は変わらない。

なぜなら「消防車が全て''緑''に見える!」となったとしても、その色の差異に対応する呼び名を付けるのは、公共的な一般性があっても、あるいは自分から独自に対応する名を付けても、その対応性自体は変わるところがないからである。

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