なぜ哲学書は読みにくいのか

一流の哲学書がどれもこれも読みにくいのは、そもそもにしてみれば、それぞれの世界把握のしかた、「問題意識」の哲学的なレベルが、常識から考えれば全く非常識的でおおよそ考えくようなものではないからだと思う。

逆にいうと、ウィトゲンシュタインの「哲学探究」は、その内容がそれぞれ端的で、疑問を残す形であり、つまり問題意識がその文章そのものから掴み取ることが読み取りやすいことから、取り扱う内容自体はもちろん難解であるが、(少なくとも論理哲学論考に比べれば圧倒的に)”読みやすい”本ではあると思う。

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