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1998年4月12日の誕生日に書いたこと

日記を書いています。1998年1月3日から書き始めたので、考えてみれば今年で四半世紀書いているということになります。とはいえ、毎日欠かさず書いていたのは大学生くらいまで。その後は2日に1回になり、1週間に1回になり、、、毎日書く時期もあるのですが、昨日書いた日記は2か月ぶりでした。

書き始めたきっかけは、和田アキ子さんがテレビで「日記を書いている」と語っていたのを見たことでした。書き始めたのは中学2年生の頃ですから、今、当時の日記帳を読み返しているのですが、まぁそれはそれは赤面ものの内容で、とても掲載できるようなものではありません。

ゲームが面白かったとかBL本が面白かったとかそんなことはいいのですが(BL本が、SNSもない時代の田舎の中学生にとって、唯一のゲイのロールモデル的なものだった事情はお察しいただきたい)、〇〇くんと話が出来たとか冷たくされたとか、そんなことはとてもここには書けません。とはいえ、ゲイであることを誰にも相談できなかった頃ですから、私は、思いを日記帳にぶつけるしかなかったのです。

1998年4月12日の誕生日の日記には「ただ、1歳老けたって言われるのが一番嫌かな」と書いてあります。

振り返れば、ゲイだと気づいてから、歳を重ねるのを恐れていた時期がありました。20を過ぎたらおじさんおばさん、30までには死ぬわ、と思っていました。
繰り返しですが、ゲイのロールモデルが身近に何もない時期、私にとっては若くて可愛い子がたくさん出てくるBL本がロールモデルでした。好きな人に好きになってもらうには、女の子みたいに可愛くなるしかない、そう思っていた時期がありました。そんな思いを抱く中学生や高校生の湊隆介にとって、歳を重ねることは恐怖でしかなかったのです。

今では、そんなことを思うことはなくなりました。が、これは幸運なことだったのかなとも思います。パートナーにも家族にも周囲にも恵まれ、ゲイの私でも、このまま年を重ねても大丈夫だと思えるようになれたのは、まだまだこのご時世、当たり前のことではないのでは?と思っています。

こんな時代を生きている1人のゲイの当事者として、毎日忙しいですが、また日記をつけつづけてみようと思います。

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