波乱! M-1 準々決勝進出者発表! 東京2回戦総合レポ part1
【激戦の2回戦。戴冠を目指す漫才師たちの熱き6日間の戦い】
ついに観客を入れて催されることになったM-12020 2回戦予選。
待ちに待ったM-1ファンによりチケットも争奪戦を強いられることになった。
(→一時は転売サイトで10倍の高値が付くなど、例年ではありえない額となった)。
幸運にも、筆者も計4公演足を運ぶことができ熱い鼓動を感じることができた。
思わぬ境遇が一部漫才師たちの逆風になり波乱ともなった2回戦。
結果や感想を交えながら振り返っていきたい。
11月1日(日)第7世代を襲うM-1の重圧。あのトリオもまさかの2回戦で?!
「四千頭身、落ちたかな?やばそうだよね」
11月1日(日)ルミネざよしもと2回戦終戦後、帰りしなに前を歩いていたカップルの談話である。同日の大トリを務め、満を持して登場した四千頭身。
去年キャリアハイの準決勝進出を果たし、メディアでも圧倒的露出を獲得している人気トリオだ。
観客は安心して第7世代代表の勢いを享受する、はずだった。
しかし結果、ひいき目に見ても「面白くなかった」。
トリオならではの構成とツッコミの後藤のカリスマでウケをとってきた彼らだがボケと展開のすべての裏切りが期待をこえてこなかった。
終盤にかけ特に山場もなく、大きなウケもなく、フェードアウトして漫才は終了した。
当時既に大阪予選の波乱の結果がアナウンスされていたのもあり、「これが今年のM-1か。東京も大荒れの予感だ」と感じ、落ち着かぬまま1時間の帰路をこなしていたが興奮して当時何を考えていたか覚えてはいない。
そんな中特に印象に残ったコンビ。
・バウスマン(アマチュア)
会場ウケは全くだったがひとつひとつのボケは秀逸。
これで学生アマチュアというのだから、期待しかない。
1年目でこれだけできれば未来は明るい。
・ミキ
圧巻。終了時点で当確。
声量、テンポ、楽しさすべてにおいて〇。決勝候補筆頭。
・スーパートマト
ボケの声色が最高。そして内容も個人的に好きだった。
皮肉テイストで是非次もみたいところ。
・素敵じゃないか
バニラボックスが改名して登場。
こちらもつかみからドはまりし、会場手拍手。爆発。当確。
キャリアハイの準々決勝が見えた瞬間で「いよいよきたか」といった終了時点での感想。
名前も現在のほうが面白いし、功を奏しているように思う。
・演芸おんせん
1番笑った。フカミドリが改名したコンビ。ツッコミが金髪にして見た目がめちゃくちゃ面白かったし、そのフリも見事に回収していた。
スキルは十二分にあるコンビだと思うが、例年3回戦どまりだったものの今年はようやく何かをつかめそうな予感しかない。
・トキヨアキイ
動きと設定のバカバカしさで大笑いした。
筆者の好きなタイプ。
・ラフレクラン
きょんの動きが楽しいし、西村のツッコミがうまい。
何度かたたいた鉄板ネタのはずだが、キレもウケも十分。
最高。
11月2日(月)袖をにぎわす地下芸人、ついに爆発。ドリームをつかむか?
メンバー的に実績だけを見るとかなり香盤をにぎわせていた同日。
期待を裏切らないコンビらで爆笑の連続。
そんな中で苦汁を例年飲み続けてきた実力派漫才師が爆発した。
芸歴10年目「カナメストーン」だ。
舞台袖を絶やさない芸人ともいわれており、オズワルドやゆにばーすらも「カナメさんにはかなわない」と言わしめるほどだ。
しかし例年気合が空回りするのか、ウケに比例せず去年はなんと2回戦落ち。
M-1の神が彼らに手を差し伸べてくることはなかった。
そんな彼らが同日1番最初の手拍手。当確といっていい漫才。
ツッコミのジャケットのオレンジも面白くまさにダークホースとして
大会をかき回す存在になることは必至だ。
その他印象に残ったコンビ。
・ガッツマン
元ゴールデンエイジ。パワースタイル。
今年はほんとに気持ちが入っていて、ウケていた。
・ボーイフレンド
このコンビで笑ったことはなかったが、1番笑ったかもしれない。
こんなばかばかしい漫才をするのかと思った。
最高。
・モグライダー
当確。ウケもいいし、ずっとにやにやしてしまっていた。
芝さんの衣装がマイルドになり、より温かみがでた印象。
これは決勝あるぞと思った。
・ひつじねいり
ネタは忘れたが、気合十分だった。熱量高い。
・衝撃戦隊
設定、ボケ、雰囲気すべてが最高。
ウケはいまひとつだったが、楽しかった。次もはまれば扉が開かれる。
・GAG
同日1ウケ。福井のツッコミがすべてはまる事態。
コント師のスキームを漫才にそのまま落としこんでいるが、メイクや変なノイズがない分逆に福井のツッコミが活きている印象。
狙いすぎてる感がなく、3人ともスーツで漫才という枠に見事合致した印象。
もしかするともしかするかも。
次回、11月5日2公演と2回戦結果について記したいと思います。
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