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波乱! M-1 準々決勝進出者発表! 東京2回戦総合レポ part2

【魔の有楽町シアター予選 あの人気コンビもまさかの敗退】

東京2回戦開催6日間の中で3日間セットされた会場、有楽町シアター。
最近映画館を改装してよしもとよりオープンした新劇場だ。
M-1の予選で使われるのももちろん初めてで、きれいな装いはまさに戦う漫才師たちにとって追い風になる、はずだった。

筆者は5日1回目公演で割と前方に構えることができたのだが明らかにこれまでのルミネ公演との温度差を感じずにはいられなかった。
「重い。空気が重すぎる」
ユウキロック氏からも同様の指摘があったがもともと椅子が映画館用のため、居心地が良すぎたのが起因して客の大半が居座ってしまったのだ。

この思わぬ逆風で戦いを強いられた中で、面白くて結果を残しているように見えたコンビらにまさかの結果が。
5日に行われた両公演を振り返っていきたい。

第1部 歴戦の猛者散る 馬鹿よ貴方は トット 鬼越トマホーク 敗退

「もしも会場がルミネだったらどうなっていたのだろう」と思わざるを得ない結果だ。
特に馬鹿よ貴方はは面白い漫才をしていたし、テイスト的には跳ねる可能性が大きいコンビだけに通す理由のほうが大きかったように思う。
トットも安定に面白かったし、鬼越はネタ的にルミネでもどう泳いでいたかはわからないが個人的には最高だった。
いずれのコンビも共通していえるのは明らかにウケが弱かったことだ。
落ちた当コンビは悔しいだろうが、来年是非雪辱を晴らしてもらいたいということしか言えない波乱だ。

特に印象に残ったコンビ

コマンダンテ
ありネタで挑むことに。ウケは上記コンビらとほとんど変わらず当落選にいたはずで、比較のオーディションで選ばれた可能性も高い。
当確ではなかったし、印象も薄かったので進出者リストを見て唯一「通ったんだ」と思ったコンビ。準々決勝では是非大はねしてほしい。

スプリングシュリンプ
面白い。トニーフランクは最高のユニット相手を選んだように思う。
構成も天丼調でエビワードのチョイスも最高で通過は納得。

チャーミング炊飯
関西出身の2人組らしい。面白い正統派だった。
全くウケていなかったが、個人的には最高だった。

いななき
ツッコミの風貌はまさに芸人。火花の世界感を感じた。
完全に筆者の好みなのかもしれないが、大いに笑った。
ウケてはなかったが来年に期待。

インポッシブル
同日1ウケ。余計な説明は割愛。最高でした。

ドンデコルテ
面白い。スキル高いと思ったし、一つ一つが最高。
準決勝まで十分ありえる。

ネイチャーバーガー
笑わずにはいられない。二人とも熱量を感じた。
爆発力があるし華もあるためこれは是非勝ち進んでほしい。

ヤーレンズ
筆者一押しで、今年はいくつか番組で視聴していて仕上がっていると感じていたが披露したネタは正直それと比べるといまいちだった。
緊張していたのか、出井のツッコミが数発空振りしていた。
本人らも肝を冷やしたはずだが、無事通過。
次は落ち着きを取り戻してほしい。

第2部 2019ファイナリスト圧巻のパフォーマンス 唯一の当確ランプ

この難しい環境下をもろともせず、拍手笑いをかっさらい通過を当確させたコンビがいる。
ニューヨークだ。
出番前のウエストランドでさえ、はっきりとしたウケがとれていなかったのだが
彼らは違った。
掴みから最後まで安定していたし、なにより「さすがファイナリスト 雰囲気もテンポも間も他コンビと全然違う」と感じた。
ネタも面白かったし、ユウキロック氏も煽る通り優勝候補だ。

その他印象に残ったコンビ

ランパンプス
ウケてはなかったが面白かった。

サンタモニカ
若く華もあり、楽しい漫才だった。数年以内に確実にでてきそう。

虹の黄昏
最高だった。ラストイヤーで圧巻だったのは間違いないがM-1とは相性が悪い。

パンプキンポテトフライ
惜しい。通ったと思ってましたが。ウケていたし、面白かった。
当落線上にはいたはずでやはり会場の妙を感じざるをえないかたち。

いよいよ準々決勝 26枚の切符を手にするのは

ここ近年準決勝進出の価値があがっている。
旧M-1と違い、切符の数も大幅に限定されたからだ。
ここまで駒を進めれば最悪当日の敗者復活まで残ることができるため
通過とそうでないのとでは雲泥の差だ。
メディアも通過時点でネタ番組へのピックリストに載せると聞く。
漫才師たちの人生も、ここ準々決勝の結果で大いに変わってくるといっても過言ではない。
激闘を制し、切符を手にする漫才師は果たして・・・。


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