見出し画像

2020年07月18日の購入⇒【2000年の桜庭和志】

2000年の桜庭和志
文藝春秋 2020年2月25日第1刷発行
柳澤健(やなぎさわ たけし)

私が小さい頃は、プロレスというスポーツは地上波のテレビで、しかもゴールデンタイムと呼ばれる午後8時に放映を行っていました。娯楽の少ない時代です。流水少年も夢中になって、プロレスという真剣勝負を楽しんでおりました。
流水少年が青年になった頃、第二次プロレスブームが私の元にやってきます。
リングス、というプロレス団体から派生した格闘技団体に夢中になったのがきっかけで、新日本、全日本はもちろんインディーと呼ばれた小さな団体の動向まで楽しんでおりました。

さて、現在のプロレス界はどうなっているのか、となりますと、勢力図はあまり変わってません。新日本プロレスが頭一つ抜け出ている印象で、各団体が続いています。
格闘技界となると、完全にプロレスからは離れた世界になっていますね。
最近テレビ等のメディアにも選手が露出しているので、もしかすればプロレス界よりもメジャーになっている可能性があります。

そんな格闘技界ですが、最近新しいルールを売りにした新団体ができました。

QUINTET(クインテット)

桜庭和志が2018年春に旗揚げたプロ格闘技イベントで、打撃を禁止とし、投げや関節・絞め技などの組み技のみ有効のグラップリングルールで競技を行う。試合は5人1チームで闘う勝ち抜き戦形式の団体戦で、1dayトーナメントで行われる。
国内外の格闘家のハイレベルな技術と、勝ち抜き団体戦ならではの戦略性を競い合うルールとなっているのが特徴である。(Wikipediaより抜粋)

これ、何が私を惹きつけるかって、組み技のみの格闘技なのです。
少年だった頃、レスラーが殴ったり張ったり蹴ったりするたびに母の機嫌が悪くなった記憶。
そう、それが存在しない格闘技!
しかも、団体戦ってのが新鮮で楽しい。

てことで、だいぶ長々と書きましたが、このQUINTETという団体を旗揚げしたのが、今回購入した本のタイトルに書いてある桜庭和志さんです。

いやー、この説明まで長かった。。。

桜庭和志という選手は、それこそ格闘技界が盛り上がっていた頃、メインイベンターとして活躍していた選手なので、知っている方も多いでしょう。
私が昔ブログを書いていた頃、「1984年のUWF」という本の感想を書いていました。
そのブログのリンクはこちらです。
そこでは、日本のプロレスから格闘技というものが切り離され、昔からある空手やキックボクシング等と交わりあい、栄光と衰退を繰り返した事実(と思われる)が書かれています。
桜庭選手は、そんな格闘技が「総合」と呼ばれるようになった頃に台頭し、勝ち星を積み上げていきます。
本当に、見ててかっこよかったし、憧れてました。
その桜庭選手が活躍していた頃を振り返り、表舞台で光を浴びていた男がその時代を語るのがこの作品です。

正直、このような裏話というか、真実を話すってのは、色々な方からの証言であったり話だったりを集められるだけ集めて、真実に近づけるように考察し、一本のストーリーを作るのだと思うのです。で、あるならば、限りなく真実には近づけても、ある方面の意見や話が抜けていればそれは真実とは言えないものになってしまうと思うのです。
それでも、前作がそうだったように、今作でも私の胸の中にあるモヤモヤをそぎ落としてくれると期待しています。読むのが楽しみです。

サポートを頂けるような記事ではありませんが、もし、仮に、頂けるのであれば、新しい本を購入し、全力で感想文を書くので、よろしければ…