さよなら青春時代 (エピローグはミントグリーン編)
「さよなら青春時代」というちょっと大げさでこっぱずかしいタイトルをつけて、序文、本文・上、本文・下と綴ってきたのはこの10年間の僕自身のドラマと、ひとつの章をクロージングするために動いた約1年間の物語だったのだけど、やっぱり書き留めずにはいられないなあというエピローグがあったりします。
結論から言ってしまうと、僕が大好きだったアイドルのことだ。
僕が退職だなんだでドタバタしていた2018年10月に「グループを卒業&芸能界を引退」する宣言を行い、2019年1月に「卒業&芸能界引退ライブ」を行い、さらにとんでもないオチとして2019年12月に「結婚を発表して人妻になった」というものである。
自分自身の激変の時期とリンクしすぎて「マジかよ冗談だろ」という思いしか出てこなかったし、心の中で泣いたり爆笑したり忙しかったのを覚えている。
ほんとに稀有なひとだったと思う。
変わり者ばっかりのグループで「お母さん」的役割を果たし、貴重なツッコミ役として機能。ふにゃふにゃの声&170㎝の高身長に垂れ目童顔、常になんか怒ってる。年齢非公開だけど決してティーンだったり20歳前後のピチピチヤングではない・・・いわゆる高年齢アイドル。今でこそいろんなアイドルが登場してきて、徐々に変わってきているのだけど、彼女や所属していたグループが出てきた当時の界隈において異物感は凄まじかった。キワモノとも言える。でもそれが癖になってしまったのだ。元々アイドルになるつもりもなくって結局はキャラクター設定を含め美大卒の彼女にとって「壮大な卒業制作」であり、あらゆる面において自己プロデュース能力の高さが際立った。今は継承したけれど、ミントグリーンというメンバーカラーを「この人の色」にしたのも見事だったと思う。グループとしてもだけど、彼女自身としても「以前/以後」で語られるべき存在だった。彼女の登場以降、ボブカットのアイドルが増えたのも影響力の大きさを物語っているのだろう。
彼女のことを語るとたぶん余裕で10000字くらいに到達すると思われるのでここらへんにしておくけど、たぶんここまでアイドルだったり芸能人だったりにドハマりするのは最初で最後だったと思うし、強烈な体験だった。最後にはありがとうしかなかったのです。
2014年5月6日の日本武道館と、2019年1月7日の日本武道館にいたことは誇りだし、一生忘れないと思いますね。
えーと。
ご結婚相手のバカリズムさんに関しては、嫉妬とかいうものは全くなく、「仲の良い友人グループの一員だった(土岐麻子さんとかハマ・オカモトとか)」こともTV番組で共演していたこともヲタクの基礎知識として知っているうえに、彼女の好みのタイプ(自分より背が低い人がいいなど)等の情報を当然のように持っている身としては「めちゃくちゃ納得した」という次第だった。このグループに関してはいわゆる「ガチ恋」勢は少なかったと思うし、「メンバーみんな幸せになってな・・・」という思いを抱いている平和なファンが多いので、その後センターの赤色の人が「グループに在籍しながらにして漫画家と結婚」という離れ業をやってのけた際も、悲鳴は聞こえずに祝福しか見当たらなかったのが記憶に新しいことである。
時系列でいうとこんな感じのできごとが1年ちょっとの間に起こった。
退職する→推しがグループ卒業&芸能界引退を宣言→教習所→転職活動→推しの卒業公演→仕事が決まる→家を買う→引っ越す→子供が産まれる→引退した推しが結婚する
情報量が多すぎて意味が分からんよね。
いま現在も公私ともにコロナ禍に翻弄されているわけで、ジェットコースター状態はまだまだ続いているのである。
というわけでさよなら青春時代にさよなら。
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