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最近読んでるおススメ漫画を軽めに紹介してみるnote~週刊モーニング編~

もう15年くらいずっと愛読しているのが週刊モーニング。
青年漫画誌のなかではヤンジャン、ヤンマガ、スピリッツに次ぐ4番手くらいのイメージですが、実はメディアミックス作品も多いし、非常に秀逸な作品を次々と生み出してきた漫画誌だと思います。
現在では「GIANT KILLING」「宇宙兄弟」「島耕作」「クッキングパパ」あたりが看板作品だと思うけど (「ハコヅメ」は現在長期休載中)、「キングダム」みたいなでっかい柱が無くっても、ほとんどの作品も粒ぞろいなのがモーニングという雑誌です。

そんなモーニングの現在の連載作品から、おススメ作品をチョイスしてみました。すでにComic FUUUUUUNで紹介済みの「ワールドイズダンシング」「望郷太郎」は除きます。

◆踊れ獅子堂賢

獅子堂賢、40歳。独身。大手下着メーカーの2代目社長。どんな人間でも、社長って肩書きがつけばそれなりに見えるような気もするのだが、果たしてこんなに頼りない社長がいるのだろうか。仕事ではお飾り。自分がいなくても会社は回る。プライベートでもダメダメ。すっかり自信喪失している獅子堂が、"もういちど奮い立つ"きっかけとなったのが社交ダンス。数奇な運命に導かれて、自社の新入社員でもある椎名まなかが講師を務める社交ダンス教室へと通い始め・・・・というストーリー。
極端な「ダメ社長」描写は、少しづつ変化していく獅子堂の未来を描くためのスパイスでもある。椎名との恋愛の進展も含め、いまがいちばんおもしろい作品。深夜帯での実写化がちょっと見えている気がする。



◆夢てふものは頼みそめてき

めちゃくちゃ推していた「スインギンドラゴンタイガーブギ」の灰田高鴻による最新作。舞台は明治時代。実在の絵師、池田輝方と榊原百合子による熱量多めのラヴストーリー。輝方の一方的な恋路の行方は、だんだんと様子が変わってきて・・・? まだ10話に満たない状態なので評価は難しいが、ドラマティックでエモーショナルな描写が作品に輝きを与えていたガブギと比べると、日常の描写が多くて展開がやや平易。とはいえ、主人公2人のキャラ立ちなども含めて、今後に期待したい部分も多いです。



◆平和の国の島崎へ

プロラグビーの世界を描いた「インビンシブル」はモーニング連載陣のなかでもお気に入りの作品のひとつで、最近はあんまり見ない「絵に書いたような打ち切り」スタイル(俺たちの戦いはこれからだ!みたいなやつ)での連載終了には怒り心頭だったのだが、たぶんこの作品の準備だったんだろうなあと思った。
「ハーン -草と鉄と羊- 」「インビンシブル」の瀬下猛が作画を担当する「平和の国の島崎へ」。幼少期に国際テロ組織に拉致されて、戦闘工作員となった島崎。30年後に組織を離脱し、故郷である日本に潜伏。そんな島崎が戦場に復帰するまでの物語。裏の世界を生きてきた島崎の、日本での平穏な日常と、ときに交錯する硝煙の臭い。読者である我々はやるせない思いを抱えながら、島崎にとっての束の間の幸せを願う。8月から連載開始し、まだ5話くらいなので、全然追い付けます。



◆吉原プラトニック

ドラマ化もされた「神の雫」で著名なオキモト・シュウの新作は、江戸時代の吉原×オタク侍×グルメモノ。浮世絵に描かれる女性に懸想して、二次元にしか興味のない旗本の跡取り息子・大久保貞近に、なんとか生身の女性への苦手意識を克服してもらいたいと父親が考えたのは当代随一の人気花魁・紫太夫に「女の手ほどき」をしてもらうという奇策。しかし、料理上手な貞近はその絶品手料理で、グルメな紫太夫をKO。一向に男女の関係にはならないのに、毎回うまそうな料理が出てくるという生殺し。貞近の許嫁や謎の画家も登場していろいろ波乱の予感。江戸時代の食材をつかって「ちょっと現代っぽい」料理が振る舞われることも多いのだが、ぜひ実食したい。うまそう。



◆ざんげ飯
◆焼いてるふたり

最後もグルメモノ2連発です。この2作品を並べたのは「新婚夫婦×グルメモノ」というコンセプトで完全に一致しているからなんですが、なんだってこんなに似た作品を同時掲載しているのだろう。両方面白いからいいんだけど。
「ざんげ飯」は、むっつりスケベで料理上手の夫×小柄でナイスバディだがちょっとキレやすい妻。という組み合わせで「焼いてるふたり」はバーベキュー大好きでひたすら肉を焼くことを生きがいにする眼鏡の夫×クールでコミュニケーションが苦手な妻、というカップル。2作品とも周りの友人や同僚たちに恵まれて、日常ストーリーが進行していくという点も共通しています。「焼いてるふたり」のほうは出会いがマッチングアプリだったり、地方移住だったり、キャンプだったり、さりげなく流行りを抑えていて抜け目ないなーと思う。あと、この作品はそのまま星野源と新垣結衣で実写化いける。夫婦を超えてゆけ。
ちなみに「ざんげ飯」はコミックDAYSからの出張でDモーニング(アプリ)に連載されているため、紙版のモーニングには掲載されていません。


以上です!
他にも「艦隊のシェフ」「紛争でしたら八田まで」「ツイステッド・シスターズ」あたりも書きたかっただがここまで。

「ジャンプ+」回はこちら。



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