約束は絶対に守ると決めていたから飲み会を切り上げた。 「僕は今夜、ペルセウス座流星群を見上げるんだ。7歳の息子とね」 酔った友人は囃して嘲って僕をその場の笑い者にしようと必死だったけど、後ろを見る気には全くならなかった。 息子との約束ほど、人生をかける意味のあるものなんかそうそうない。 デッキチェアを並べて見上げた夜空に流星はなかなか降らなくて、待っている間、僕らはカメラのことを話していた気がする。そしてようやく一筋、銀の針のように星が煌めいた。 「願い事いっぱい