アナログ地上波ラジオと地震

2016年04月に熊本地震が起きました。

それ以降、RKKラジオ生放送の番組を聞いていると、
時々パーソナリティが「揺れた!」と言った後、
数秒経って荒尾市でも揺れを感じました。
(緊急地震速報は揺れた後に鳴ったりです)
何度も、パーソナリティが “言った後”しばらくして揺れたのです。
それで、このタイムラグが気になり調べてみました。

地震が起きる時、
最初に揺れ幅の小さい『P波』が発生(P波=5〜7km/秒)
次ぎに揺れ幅の大きい『S波』が発生(S波=3~4km/秒)
緊急地震速報はこのP波S波を観測して鳴らされます。

04月16日のRKKラジオの生放送『土曜だ!!江越だ!?』を聞いた時の地震の例で
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=9901517
――― 平成28年04月16日16時02分 ーーーーーー―――――――――
震源地 熊本県熊本地方(32°41.9′N 130°43.2′E)
    震源深さ 12km M5.3
熊本県 震度5弱 嘉島町上島* 宇城市不知火町* 宇城市豊野町*
         熊本西区春日
    震度4  熊本中央区大江* (他)
    震度3  荒尾市宮内出目* (他)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
この資料から、
震源地からの距離(震源地点の地下12kmからの補正距離)
  RKK社屋  11.1km(16.35km)
  荒尾市役所 41.9 km(43.58km)
P波 到着時間
  RKK社屋 2.3~3.3秒
  荒尾市役所 6.2~8.7秒
S波 到着時間
  RKK社屋 4.1~5.4秒
  荒尾市役所 10.9~14.5秒

実際の揺れのS波はRKKと荒尾市で5秒~9秒の時間があったようです。

アナログのAM/FM放送の電波は光と同じなので時差なし。
RKKのラジパラ配信はAMラジオ放送から約4秒遅れ。
radikoの配信は45秒遅れでした。
(ただし、ネット配信は回線状況や機器にもよるとは思います。)
ちなみにスマホと固定電話をで話をすると0.5秒くらい遅れますかね。

地震の時の5秒〜9秒の差って大きいです。

アナログ地上波のラジオ放送は最速のマスメディアだと思います。
これからもラジオには頑張って欲しいし、
もっと多くの人にも聞いて活用して欲しいと思います。

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