空間は満ちている。
視覚で捉えているものは実体があると認識しやすい。
視覚で捉えていないものは何もない、空白だと認識している。
ある時から、スカスカだと感じていた空白が、何かで満ち満ちていると感じるようになった。
水の中で手を動かすことをイメージするとわかりやすいかもしれない。
水中では抵抗があるが、空気中だと抵抗がないので忘れがちだ。
でも、間違いなく満ちていて、その中でぼくらは活動している。
この感覚に気づいた時、不思議と解放される気分がした。
閉じていた扉がひとつ開いて、世界と仲良くなれたような、そんな気がしている。
ごきげんラボ