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🍺【宅飲み】テレビ編:出川哲朗の充電させてもらえませんか?

しこたま飲んだ。

「今日のゲストはダイアンの津田か・・・」と思った。はじめに断っておく。ダイアン津田ファンの皆様方、申し訳ない。僕個人の好みとして、あまり好きな芸風とは言えないお方なので、開口一番、心の中で溜め息をついている自分がいた。それは紛う方無き事実なのである。僕は嘘をつくことが嫌いな人間だ。それがたとえ酷評であったとしてもだ。ただ、フォローになるかは分からないが、ダイアンは、M-1ファイナリストでもあるため、ソコに関するリスペクトの念は持ち合わせている。なので今日も、あまり快く思っていないリアクションを示した後、家族に向かって「でもダイアンはM-1ファイナリストやからな」と呟いた。自分自身に言い聞かせるように呟いた。

出川哲朗とダイアン津田の充電旅が始まった。ことあるごとに、津田の十八番「ゴイゴイスー!」が飛び出す。出川の十八番「やばいよやばいよ!」の(正確かは定かでは無いが肌感覚としては)5倍ぐらいの量が飛び出していた。「飛び出す」というよりも「撒き散らす」といった方が正しいかもしれない。美味しいご飯を食べている際の食レポでも「ゴイゴイスー!」。少年野球の子ども達とスクラムを組んだ際の掛け声でも「ゴイゴイスー!」。さすがの出川も、食レポの際には「そのコメントだと何にも言ってないからね?」などとツッコミを入れていた。出川がツッコミ役にまわるのは珍しい気がした。正確な表現は忘れてしまったが、ツッコミというよりも、訂正に近かった。それは間違いないと思われる。やはり、ツッコミ慣れしていないのであろう。そんな出川にツッコミ役を担わせた津田。やはり、タダモノではない。これぞM-1ファイナリストの貫禄か。とはいえ、芸風が好みでないことには変わりないのであるが。

津田はネパール料理のお店で食レポを行なってオサラバということになったのだが、このお店に出向く際のコメントに、キラリと光るものがあった。彼はこう言ったのだ。「この番組で一度も食べていないものを食べたいです」と。番組のロケ地は埼玉。深谷ネギなどが取り上げられたりしていた。その中でのネパール料理。埼玉とネパール。国際情勢に関しては無知というレベルで詳しくないが、おそらく、埼玉とネパールの関係性は皆無なのではないかと思われる(もしも友好な関係を結んでいるのならば大変申し訳ない。その際はこの文章を削除させていただくので是非ともご報告を願いたい)。そう。彼は「埼玉に来たんだったら〇〇を食べよう!」ではなく「出川哲郎の充電旅で『初〇〇』は自分でありたい!」を優先させたのだ。

これぞ芸人魂。これぞ芸人の鑑。津田の芸歴は詳しくは分からないが、おそらく、中堅~ベテランクラスと言っても過言ではなかろう。にもかかわらず、爪痕を残していくスタイル。トガッた部分を未だに有している。その点は大いに評価出来る。何度も述べて恐縮ではあるが、芸風としては、僕の好みでは無かったとしても、芸人としての生き様、ココに僕は感服した。惜しむらくは、「出川哲朗の充電旅・初めてのネパール料理」の座を射止めたにもかかわらず、特に食レポのコメントが記憶に残っていないところである。まぁこれに関しては「適材適所」の一言で片付けられる問題なのかとも思われるので、多くは求めない方が賢明であろう。

番組後半からは津田に代わって王林がゲストとして参戦した。僕は心の中で喝采した。王林。好きだ。チョロいと言われたって良い。青森訛りの喋り方がたまらなく可愛い。あとシンプルに顔が好き。以前、「夏菜に似ている」という話を聞いて、ハッとしたことがある。確かに夏菜も好きだ。言われてみれば似ている気がしないでもない。個人的には「僕の好きな夏菜に似ているから王林も好き」というよりも「夏菜も王林も好き」と言いたいタイプなので「そうそう!似ているよね!」と前のめりになって賛同することは出来ないけれども「まぁ、確かに似ているな」と、真顔で首肯する程度には似ていると思う。要するに、結構似ているのだ。認めざるを得ないレベルで似ているのである。

僕は「意志力を感じられる顔立ちの女性が好き」というフレーズをよく持ち出すことがある。おそらく、夏菜も王林も、そういうタイプの顔立ちではないかと思われる。実際に、意志力があるのかどうかは、分からない。けれども、なんとなく、第六感で、感じ取れる何かがあるのだ。「あ、この人、いざという時でこそ、輝けるタイプだろうな」みたいなものが。「いざという時」がポイントである。言い換えるならば「平時・戦時」といったところか。「平時」の場面では周りからイジられたりして場を和ませる役に徹しているのだけれども、「戦時」の場面になると、たちまち人が変わったように、毅然とした態度で雄々しく振る舞うことが出来る。そういう「オン・オフ」を自然に使い分けそうなイメージがある。あくまでも「イメージ」だ。それは当然だ。芸能人の彼女達の素顔を一般人の僕が知る由もない。ただ、僕の妄想の世界では、夏菜も王林も、そういう位置付けなのである。どうせお近付きになれない存在だ。妄想の中ぐらいは僕の自由にさせてくれてもいいだろう?

ところが、今日、僕がテレビ越しに見た王林は、”戦時の場面では毅然とした態度で雄々しく振る舞う”、という一面を垣間見ることは出来なかった。というのも、「出川哲朗の充電旅」は、電動バイクの充電が切れたら、民家に立ち寄って「充電させてくれませんか?」とお声掛けして、OKを貰ったらご厚意に甘えさせてもらって、ゴールに向かって進んでいく趣旨の番組なのだが、彼女は、充電させてもらえそうな民家を、何軒か通り過ぎて、住宅街らしき場所にまで進んでから、ようやくお声掛けをしたのである。

これには出川も「王林ちゃん、ココより前におウチ結構あったと思うんだけど・・・」と、やんわりとツッコミを入れていた。僕も、(勝手な期待であるのは重々承知した上で)いざとなったら「すいませ~ん!充電させてもらえませんか~!」と、ハキハキ&ハツラツにお願いするとばかり思っていたので、出川と同じ気持ちだった。

しかし、これに対する王林の返しが秀逸だった。彼女は「ちょっと心の準備が・・・」「気持ちを作るのに時間がかかってしまいました」と、述べたのである。律儀。誠実。素直。どこを取っても非の打ちどころがない。「すみませ~ん!」の一言で終わらせない。ココに彼女の魅力があるのだと僕は感じた。思い返せば、「充電させてくれませんか?」と頼むのはこのおウチにしようと思った決め手も「自転車が多く停まっているから良い人が住んでいるに決まっている」だった。これはおそらく「大家族=賑やか=平和=良い人」という方程式が王林の中でバシッとハマッたものと見える。一見「コイツ何言ってんだ?w」と言いたくなる「迷フレーズ」ではあるが、よくよく考えてみると、アットホームな環境で育ってきた青森県民の血が流れていることが窺える「名フレーズ」であると感じた。

また一つ、王林のことを好きになった。

「メシ編」は明日書く。

【追記】書いた。

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